首都ヘルシンキに次ぐフィン…
2015夏・トゥルク
首都ヘルシンキ、第二の都市タンペレに次ぐ、フィンランド第三の都市トゥルク(Turku)。
バルト海湾岸に位置する港湾都市で、アウラ川沿いに街が広がっています。
1区であるKeskusta / Centrum(英語だとCity Centre、市のメインエリアという意味)を中心に9区の自治区で構成された都市で、ムーミンワールド(英:moominworld/芬:muumimaailma)があることで有名なナーンタリ(Naantali)はトゥルクの8区です。
ヘルシンキ・ヴァンダー国際空港からトゥルクへは、ヘルシンキ市街へ出て、ヘルシンキ中央駅からトゥルク中央駅までVR(フィンランドの鉄道)で2時間ほど。
↓ヘルシンキ空港からのヘルシンキ市街へのアクセス・ヘルシンキ宿泊先↓
↓ヘルシンキ→トゥルク(タンペレ経由)の鉄道移動レポ↓
ヘルシンキからタンペレ観光を経由してトゥルクに入ったので、私がトゥルク中央駅に到着したのは夜。
到着した日は観光せず、駅からタクシーで予約していたホステルへ直行しました。
お世話になったホステルは、Laivahostel S/S Borea。
なんと、かつてフィンランドとスウェーデンを結んでいた蒸気船を利用したホステルです。さすが港町!
2015/8/23
この日のメインイベントは、小学生の頃から夢見ていたムーミンワールド!
その前に少しだけホステル近くのランドマークをチェック。
そして翌日夜発ストックホルム(スウェーデン)行きフェリーのチケットを購入してから、トゥルクの市バスに乗ってみます。
Laivahostel S/S Boreaは、トゥルクの中心であるマーケットスクエア、カウッパトリ(Kauppatori)より少し離れているのですが…
川沿い徒歩数分のところに、ランドマークの一つであるトゥルク城(Turun linna)があります。
1229年にローマ教皇が司教座を置いたことによって栄えたフィンランド最古の街、トゥルク。
フィンランドがスウェーデンからロシア帝国に渡るまでは、フィンランドの首都でもありました。
1280年頃に建設が開始され、主にスウェーデン王国の城として使用されていたのがトゥルク城でした。
フィンランドに現存する3つの城の一つであり、フィンランド最古の城でもあります。
現在はミュージアムとして運営されており(要入場料)、中世の貴族や騎士の生活を体験できちゃうアトラクションが人気です。
Turun linna(Turku Castle)
Location:Linnakatu 80 Turku
【google map】
⇒トゥルク城公式サイト(英語)
トゥルク城から港の方へ歩みを進めると、フィンランドとスウェーデンを結ぶ二大フェリーのターミナルがあります。
先に見えてきたのは、シリヤラインことタリンク&シリヤライン(Tallink & Silija Line)のターミナル。
ムーミンのグリーティングが大人気のフェリーです。
ヘルシンキとストックホルム、トゥルクとストックホルムなどを結びます。
正直、ムーミンのグリーティングには惹かれまくったんですが…
少しでも節約!ということで、スウェーデンへの移動はヴァイキングライン(Viking Line)を利用することに決めていました。
ヴァイキングラインもシリヤラインと同様、ヘルシンキとストックホルムやトゥルクとストックホルムなどを結びます。
シリヤラインのフェリーターミナルを通り過ぎ、ヴァイキングラインのフェリーターミナルへ。
シリヤラインのチケットもヴァイキングラインのチケットも、もちろんオンラインで購入できますが、フェリーターミナルの場所、コインロッカーの有無や数、休憩所、売店、ATMなどターミナルの環境を下見しておきたかったので、チケットカウンターで購入することにしました。
無事チケットを購入。
ヴァイキングラインのフェリーターミナル前にはバス停・Satamakatuがあるので、バスでトゥルクの中心・カウッパトリへ移動。
黄色い車体が可愛い、トゥルクの市バスFÖLI。
運転手さんに料金を支払って乗車する場合、現金払いのみ。
額面の大きい紙幣も断られるようなので、事前に崩しておきましょう。
レシートのようですが、これがチケット。
通常のシングルチケットは、税込3.00ユーロ(11:00pm-4:00amは4.00ユーロ)で、購入から2時間は乗り継ぎし放題。
24時間乗り放題のトラベルチケットは税込7.50ユーロ。
乗車時、運転手さんに現金で支払います。
お得なシーズンチケットや定期券も販売されているので、30日以上の長期滞在する場合はそちらがお得かも。
FÖLIのサービスオフィスやツーリストインフォメーションで購入できるほか、オンラインでの購入も可能。
クレジット払いで利用できる専用のチケットアプリもあるようです。
トラベルカードやアプリで乗車する場合や乗り継ぎする場合は、専用の読み取り機にカードやスマホをかざします。
運転手さんから購入したチケットで乗り継ぐ場合は、購入した時に受け取ったチケットを運転手さんに見せましょう。
車内はこんな感じ。日本の市バスとあまり変わらないですね。
後ろの方の座席でも、次のバス停が表示されるので安心です。
15分ほどでカウッパトリに到着。
広々とした広場ですが、その名の通りここはマーケット広場(カウッパトリは、英語だとマーケットスクエアという意味)。
【google map】
マーケット開催時には、一気に賑やかになります。
広場の中をトラムが走ってる!?と思いきや、古いトラムを利用したアイスクリーム屋さんがあったり。可愛い。
奥の緑色ドーム屋根が特徴的な建物は、トゥルク正教会です。
カウッパトリを取り囲むようにバス停がたくさんあり、カウッパトリはトゥルクのバスターミナルのような存在でもあります。
FÖLIのサービスオフィスもカウッパトリそばにあります。
というわけで。
先ほどのチケットで乗り継いで、いざ!ムーミンワールドのあるナーンタリへ!
↓ムーミンワールドへのアクセス↓
成人女性1人でムーミンワールドを満喫。
たくさん歩いたので、ナーンタリからカウッパトリまで市バスで戻って来た頃にはクタクタ…。
まだ明るかったですが、観光する気力はなくキオスクで晩ごはんを買ってホステルへ戻り。
2日後に滞在するストックホルム(スウェーデン)とその次に泊まるコペンハーゲン(デンマーク)での宿をまだ予約してなかったのを思い出して、慌てて予約しました。笑
2015/8/24
ホステルをチェックアウトし、まずはヴァイキングラインのフェリーターミナルにあるコインロッカーに荷物を預けに行きました。
前日はバスでサクッとカウッパトリへ出ましたが、観光に1日使える日だったので、アウラ川沿いを歩いてみることに。
しばらく歩くと、賑やかに飾られた可愛い船が停泊していました。
s/s UKKOPEKKAは、子供たちがお宝探し冒険クルーズを楽しめる蒸気船。
夏の間、日中はランチクルーズ(ランチビュッフェ別料金)としてナーンタリとの間を1日2往復しています。
ナーンタリにあるムーミンワールドのチケットとセットになったパッケージチケットもあり。
ちなみに、夜は 大人向けディナークルーズ船が出航します。
乗り場の向かいには、ウッドデッキのカフェやレストランがならんでいてオシャレ。
s/s UKKOPEKKA
Location:Linnakatu 40 Turku
【google map】
⇒s/s UKKOPEKKA公式サイト(英語)
川沿いに足を進め、カウパットリへと繋がる通りAurakatuまで来たところにトゥルクのCity Hall、市役所があります。
ヴァイキングラインのフェリーターミナルから歩いてきて、1時間ほどでした。
木でできたテントのようなモニュメントが目印。
少しわかりにくいですが、その一角にツーリストインフォメーションがあります。
市バスFÖLIのトラベルチケットが買えたり、ホテルやアクティビティを紹介してもらえたり、旅行者のお助けスポットです。
トゥルクの無料ガイドブックあり。
このガイドブック、全ページカラーでスポットの詳細もわかりやすく、巻末の地図も見やすくて重宝しました。
Tourist Information
Location:Aurakatu 2 Turku
【google map】
⇒Visit Turku|Tourist Informationホームページ(英語)
ツーリストインフォメーションをチェックして、もう一度川沿いへ戻ります。
おしゃれなカフェが並んでいたので、腹ごしらえです。
ポットの看板が可愛い、Café Artというお店に入ってみることに。
店内は可愛らしくも落ち着いた雰囲気。
キャッシュオン(先払い)のカフェでした。
オーダーしたのは、クロワッサンサンドイッチ(税込4.20ユーロ)とムースケーキ(税込4.80ユーロ)とコーヒー(税込2.40ユーロ)。
具はもちろん、クロワッサンが美味しい!
ムースケーキも、ベリーの味がしっかりしていて甘すぎなくて美味しかったです。
Café Art
Location:Läntinen Rantakatu 5 Turku
【google map】
⇒Café Art公式サイト(芬語)
ちょっと休憩したら、もう少し散策。
川沿いをさらに進み、大きな道路Aninkaistenkatuでアウラ川を渡ってすぐのところにあるのが、トゥルクのランドマークの1つであるトゥルク大聖堂。
1300年に建造された大聖堂で、聖母マリアとフィンランド最初の司教である聖ヘンリックに奉献されました。
現在の聖堂の建物は、1827年のトゥルクの大火災により被害を受けた際に聖堂を修復し、新たにデザインされたもの。
フィンランドの教会の中心的存在で、現在はフィンランドルーテル教の中央教会(司教座聖堂)となっており、大聖堂自体は無料で見学できますが、ミュージアムの見学は大人2.00ユーロの入場料が必要です。
コンサートなどのイベントも催されているそう。
Turku Cathedral(Turun tuomiokirkko)
Location:Tuomiokirkonkatu 1 Turku
【google map】
トゥルク大聖堂まで来ましたが、中には入らずカウッパトリの近くにあるショッピングモール、ハンサショッピングセンターへ向かいます。
途中、ドイツチェーンのディスカウントスーパーLidl(リドル)があったので寄り道。
ドーナツがいっぱい!
得体の知れない黒いお菓子もいっぱい…
こっちの黒いお菓子は知ってます、世界一まずい飴として有名サルミアッキ!
さすがフィンランド、アングリーバッドのちびっこ向けデザートもありました。0.39ユーロ…安い!
驚いたのが、これ。
セット売りのものでも、パッケージを破いて単品購入していいんですね。
見た目は悪いですが、陳列の手間を考えると合理的かも…。
驚いたといえば、もう一つ。
フィンランドは、スーパーやキオスク(コンビニ)の店内にスロットマシンがあるんですよね。
ゲーム機?と思ったんですが、本物。
少しびびってしまったんですが、カナダでもナンバーズ的な宝くじが薬局やコンビニで買えるので、考えてみればそれと大差ない…かも?
カウッパトリまで戻って来れば、ハンサショピングセンター(Hansa Shopping Centre)のある通り、Yliopistonkatuはすぐそこ。
ハンサショッピングセンターは巨大ショッピングモール。
たくさんのショップやフィンランドの百貨店ストックマン(Stockman)も入っていて、ここに来れば、ほとんどのフィンランド的なものは買えちゃいます。
買う買わないは別として、ムーミングッズ巡りをすることに。
まずは大型書店、アカテーミネンブックストア(Akateeminen bookstore)へ。
アカテーミネンは、英語だとアカデミックという意味。
ムーミンの絵葉書がいっぱい!
ムーミンのステーショナリーグッズもいっぱい!
ムーミンの絵本もいっぱい!
ムーミンだけじゃなく、アングリーバードの絵本もちゃんとありました◎笑
英訳版日本の漫画コーナーは、どこの国でも見つけるとテンション上がります。
ハンサショッピングセンター内にはヴァイキングラインのオフィスがあるので、ここでもフェリーの予約可能。
フィンランドのファッションブランド、マリメッコ(marimekko)のショップもありました。
日本でもおなじみ、デンマークのアイデア雑貨屋さんフライングタイガーコペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)でライトニングケーブルと充電プラグのセットを購入。
なんと税込8.00ユーロ!安い!ありがたい!
ストックマンの食器売り場には、フィンランドの食器メーカー・アラビア(ARABIA)のムーミンコラボ商品がたくさん。
マリメッコの食器もありました。
百貨店といえば、おもちゃ売り場!
ボードゲームもムーミン。
生活用品売り場で、ムーミンの子供用歯磨き粉を発見。
さすがキシリトールの国。
従姪と従甥へのお土産に購入しました。
BABY(0-2歳用)が税込2.40ユーロ、Junior(2-6歳用)が税込2.30ユーロでした。赤ちゃん用の方がちょっと高い。
ムーミンの絆創膏(税込2.70ユーロ)も可愛くて、こちらは自分用に購入。
結局、大した買い物はしなかったのですが。
迷子になるくらい広くて大きいので、見て回るだけで楽しいショッピングモールでした。
Hansakortteli(Hansa Shopping Centre)
Location:Yliopistonkatu 20 Turku
【google map】
⇒Hansakortteliサイト(芬語)
フェリーの時間までまだ少しありましたが、たくさん歩き回ったので観光は終了。
バスでサクッとフェリーターミナルへ戻りました。
大都会ほどではないにしても、市の中心部に来ればわりとなんでも手に入るトゥルク。
フィンランドの古都なだけあって、可愛らしくておしゃれな街並みも素敵。
自然あふれる川沿いも魅力的。
ムーミンのおかげで、自分好みの街に出会えました◎