2015夏・ヘルシンキ

 

ヘルシンキには、8月21日(金)に日付が変わってからヴァンダー空港に降り立ちました。

ターミナルに着くと、この案内表示。

日本語があるよー!

さらに、空港内の無料Wi-Fiに繋ぐときも…

日本語ページに自動接続!

無料Wi-Fiで日本語ページがあるだけでなく、さらに自動接続ですよ。

フィンランドのホスピタリティに、この時点で感動です。

 

ホテルのチェックイン時間とホテルへ向かうバスの時間に焦りながら、いざ入国審査へ。

審査官は、北欧イケメンで背の高そうなシュッとしたお兄さん。

「日本から来たんだね〜」と英語でフレンドリーな対応でした。

目的と滞在期間を訊かれ、観光であることとフィンランドでの滞在期間、北欧旅行スケジュールと帰国予定日(9月2日オスロ発)を伝えると、爽やかにあっさりスタンプ。

イギリスやカナダ・アメリカの入国審査官はピリピリしていて恐いので、久々の入国審査にドキドキしていましたが拍子抜け。

もちろん、どの国の入国審査も審査官によるとは思うので、単純な旅行にも関わらずフィンランドでも足止めを食らってしまう方もいらっしゃるんでしょうが、個人的には、入国審査官に始まり泊まったホステルの対応などなどフィンランドの方々は本当に明るくて優しいです…。素敵…。

入国審査をパスし、荷物の受け取りに少し待ち、予約していたホステルへなんとか向かいました。

スタディオン・ホステル、ヘルシンキオリンピックのメインスタジアムだったオリンピックスタジアムに泊まれちゃうホステルです。

 

2015/8/21

お昼前まで、すっかり爆睡。笑

ブログ用にホステル内をちょこちょこ撮影して、ホステルのロビーで本日の観光プランを考えます。

北欧4か国を2〜3日ずつの滞在予定のため、いちいちポケットWi-Fi用のプリペイドsimを購入するのもめんどくさいので、今回の旅ではWi-Fiを使える各宿泊施設で一気にプランを立て、それを実行していく方針。

もっと言えば、この時点ではスウェーデンとデンマークの宿については調べもしていなかった(ノルウェーでは友人宅にお世話になる予定)です。笑

翌日にはヘルシンキを発つ予定なので、ヘルシンキ観光に使えるのは、実質この1日しかありません。

まずは、翌日使う予定のヘルシンキ中央駅の場所を確認しに行くことに。

オリンピックスタジアムの正面は、広い駐車場。

自転車文化の北欧、歩行者道と自転車道が分かれているところも多いです。

オリンピックスタジアムからヘルシンキ中心部へは、市内交通HSL(ヘルシンキ地域交通局)のトラムですぐ。

トラムの切符は券売機で購入すると、一律税込2.2ユーロで70分間有効。

ただ、券売機が設置されていないトラム乗り場も多く、その場合はトラムの運転手さんから購入します。

運転手さんから購入する場合は、クレジットカード払い不可で一律税込3ユーロで60分間有効。

時間内であれば複数回の乗り換え、往復利用もOK。

写真の切符だと、『22:05』までならトラムに乗車できます。

この通常切符のほか、HSL運行のトラム・バス・地下鉄・フェリーに乗れる乗り放題チケットでも乗車可能。

乗り放題チケットは、ヘルシンキ市内のみ利用の場合は、24時間8ユーロ、48時間で12ユーロ、7日間で32ユーロです。

オリンピックスタジアムからヘルシンキ中心部へは、徒歩でも大通りをまっすぐで20分程度。

途中の建物もゆっくり見るべく、徒歩で向かいました。

国立オペラ劇場フィンランディアホールフィンランド国立博物館を通り過ぎると、見えてくるのが国会議事堂

残念ながら、修繕工事中でした…。

そんな国会議事堂の向かい、芝生の広がるスタイリッシュなこちらの建物は、ヘルシンキミュージックセンター

コンサートホールです。

芝生でゆっくりされている方もたくさんいらっしゃいました。素敵。

国会議事堂とミュージックセンターまで来れば、ヘルシンキ中央駅はすぐそこ。

老舗デパートSOKOSのある角を曲がれば、駅舎が見えます。

見えてきました、ヘルシンキ中央駅

こちら側からも出入りできますが、正面入口は写真の右側。

こちらが正面入り口です。

しっかり駅の場所を確認できたので、ここからが街探索の本番。

ヘルシンキ中央駅から東へ進み、Yliopistonkatuという通りを抜けます。

ちなみに”katu”は、ストリートや通りに当たる言葉。

街中に突如現れる亀さんのオブジェ。可愛い。

石畳の多いヘルシンキ。

ヒール靴での観光は、あまりおすすめできないかも。

歩き回ると、ペタンコ靴でも地味に疲れます…。

Yliopistonkatuは、ヘルシンキ大聖堂(Helsingin tuomiokirkko)へと続いています。

フィンランド福音ルター派の教会ですが、1917年のフィンランド独立までは「聖ニコラウス教会」と呼ばれていたそう。

高台から街を見守る真っ白な大聖堂は、元々あった小さな教会が改築され、1852年に完成。

毎年35万人を越える人々が訪れる、ヘルシンキで最も有名な観光名所です。

大聖堂への広大な階段と、その前に広がるヘルシンキ元老院広場は、市民の憩いの場。

元老院広場に敷き詰められているのは御影石。

フィンランド最大の市民広場で、中央にあるのはロシア皇帝アレクサンダー2世の像です。

元老院広場向かって左は、フィンランドの政府宮殿

向かって左は、フィンランド最古にして最大規模の大学であるヘルシンキ大学のメイン校舎です。

ヘルシンキ大聖堂と元老院広場前のAleksanterinkatuから繋がる各通りは、40年以上にわたって行政機関が使用していた歴史ある建物トリコルッテリ(Torikorttelit)を利用したオシャレなデザインショップが寄り添うエリア。

雑貨屋さん、カフェ、テキスタイルショップ…と可愛くてオシャレなお店がたくさんです。

そんなに道幅がなくてもトラムが通るストリートもあるので、交通事故には要注意。

トリコルッテリを南に抜ければ、マーケットスクエアことカウッパトリ(Kauppatori)。

港沿いの広場で開かれている大きな市場です。

まず見つけたのが、ククサのお店!

ククサ(KUKSA)は、フィンランド北部ラップランドのサーメ人に古くから伝わる、白樺のコブをくり抜いて作られる手作りのマグカップ。

使う人の幸せを願いながら、ひとつひとつ手作りで丁寧に作られます。

「贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあり、出産祝いなどで贈られることが多いそう。

木でできているので小さい子でも持ちやすく、スープなどでもたっぷり入れられるサイズのものが多いので、アウトドアにもぴったりです。

ただ…材料となる白樺のコブは十分な大きさになるまで年数がかかるため生産量に限りがあり、丁寧なハンドメイド製品であることから、なかなかいいお値段です。

フィンランドに来たら買いたいなと思っていたのですが、今回は小さなククサのペンダントで我慢しました。

一緒に売られているツノのペンダントは、トナカイのツノ。

こちらも、フィンランドに伝わるお守りです。

購入したククサのペンダントは、8ユーロ。

お守りとして、北欧旅の間ずっと首からかけていました。

マーケットには、お土産屋さんや雑貨屋さんのほか、洋服屋さんもありました。

ムーミンの子供服が可愛い!

もちろん食材もたくさん。

お腹も空いてきたので、ちょっと遅めのランチをいただきます。

フィンランドの家庭料理、サーモンスープ!

コーヒーとパンとバターがついて、7ユーロ(税込)。

なぜかコーヒーが泡立っていますが、勢いよく注がれたからで普通のコーヒーです。笑

サーモンスープは、クラムチャウダーのサーモン版って感じのスープです。

めちゃめちゃ美味しかった…。

 

カウッパトリからはウスペンスキー寺院(Uspenskin katedraali)もすぐ。

ウスペンスキー寺院は北欧最大のロシア正教教会で、ヘルシンキ大聖堂と並ぶランドマークです。

港にある観覧車は、なんと世界初!ゴンドラがサウナになっている、その名もSKY SAUNA(スカイサウナ)。

さすが、サウナ発祥の地フィンランドです。

料金は、最大4名で1時間240ユーロ〜。

SKY SAUNA公式サイト(英語)

 

カウッパトリにも亀さんがたくさん。

どうしてヘルシンキの街には、亀さんのモニュメントがたくさんあるのか?と不思議に思い調べてみたら…

「ゆっくり運転しよう」という交通安全啓発のためなんだそう。

街の景観も壊さないし、看板やポスターで注意喚起されるより優しい気持ちで減速できそうですよね。素敵なアイデア。

 

カウッパトリの近くからは、たくさんのフェリーやジェットバスが発着しています。

フィンランド・スウェーデン・エストニア・ラトビアを結ぶ大型フェリーのTallink Silija Line(タリンク・シリヤライン)や、

同じく大型フェリーで、フィンランド・スウェーデン・エストニア・デンマークを結ぶVIKING LINE(バイキングライン)も、もちろん。

世界遺産の要塞島スオメンリンナへのHSLフェリー乗り場があるのも、カウッパトリ。

スオメンリンナへは、このフェリーで15〜20分ほど。

要塞島とはいえ、現在はレストランや博物館がたくさんあるテーマパークのような場所。

せっかくなので、行ってみました!

 

スオメンリンナから戻ると、時刻は夕方6時過ぎ。

カウッパトリのマーケットはすでに店じまい後でした。

なので、広場は広々。

お店があった時は気づかなかったですが、噴水もあったんですね。

マーケットが消えると、カウッパトリ沿いにある立派な建物たちが撮影しやすくなります。

真正面、爽やかな水色の建物はヘルシンキのシティホール(市庁舎)。

お店を挟んだお隣は、スウェーデン大使館

そしてさらにそのお隣は、最高裁判所大統領官邸

写真奥側の大統領官邸は、実際に大統領が住んでいるわけではなく、式典や海外から来賓があった際に利用される施設だそう。

 

スオメンリンナでいっぱい歩いたのもあって、お腹ペコペコ。

北欧滞在経験のある友人からフィンランドの郷土料理はトナカイ肉だと聞いていたので、ディナーはトナカイ肉が食べたい!と決めていました。

でも、どこで食べられるのか検討もつきません…。

そんな時に助けてくれるのが、観光案内所であるツーリスト・インフォメーション

観光案内所も市庁舎の並びにあり(スウェーデン大使館と逆側、トリコルッテリの建物と道路を挟んだ建物)、カウッパトリから道路を渡ってすぐです。

Helsinki Tourist Information(Visit Helsinki)ページ

閉まりかけでしたが、ギリギリ開いてました。よかった…。

Could you recommend any good restaurants near here? (この近くにオススメのレストランはありますか?)
I’d like to try reindeer meat.(トナカイ肉を食べてみたいんです)
Not so expensive place, please.(あんまり高くないところでお願いします)

と、スタッフのお姉さんに尋ねてみました。

これくらいの簡単な英語で大丈夫です。

Not so expensive place, please.で笑ってくれました。笑

そして教えてもらったのが、ツーリスト・インフォメーションからすぐ近くのフィンランド料理レストランAINO(アイノ)。

テラス席もある、可愛くておしゃれなレストランです。

金曜日の夜ということもあってか、店内もお客さんいっぱい。

席に案内してもらい、渡されたメニューをチェック。

トナカイ肉のディナープレートを発見!お値段は19.50ユーロ(税込)。

飲み物はtap water(水道水)をお願いしました。

北欧はお水が綺麗なので、基本的に水道水は飲んで大丈夫。

私にとっては、お酒は我慢しないといけない価格だったので…。

とはいえ、tap waterも有料。1ユーロ(税込)です。

ちなみにフィンランド、チップは特に必要ありません。

 

料理を待っている間、お隣の席のご夫婦に話しかけられました。

1人で食事に来ているアジア人女性が珍しかったよう。

ご夫婦はスウェーデン人のおじいさんとおばあさん。

週末旅行でヘルシンキにいらっしゃったそう。

北欧の方は、みなさん綺麗な英語を話されるので助かります。

おじいさんに「どうしてフィンランドへ?」と尋ねられ、「子供の頃から、ムーミンワールドへ行くのが夢だったんです」と答えると…。

「スウェーデンにもね、ピッピちゃんのテーマパークがあるのよ」と、おばあさん。

最初、ピッピ?となりましたが、児童文学『長くつ下のピッピ』のことだとすぐ気づけてよかったです。笑

調べてみると、おばあさんが言っていたテーマパークはスウェーデン南部の小さな街Vimmerby(ヴィンメルビー)にあるAstrid Lindgren’s World(アストリッド・リンドグレーン・ワールド)のことのよう。

ヴィンメルビーは、作者アストリッド・リンドグレーンの出身地なんですね。

今回はスケジュール的に厳しかったので行けませんでしたが、いつか子供ができたら一緒に行ってみたいな…。

Astrid Lindgren’s World公式サイト(英語)

 

料理がやってきました!

Sautéed reindeer with mashed potatoes and lingon berries(トナカイ肉のソテーとマッシュポテト、リンゴンベリー)。

パンとバターも付いていました。

リンゴンベリーとはコケモモの実のことで、スカンジナビア料理では定番の甘酸っぱいベリーです。

リンゴンベリーはコンポートになっていて、お肉にもマッシュポテトにもよく合いました。

肝心のトナカイ肉は…馬肉っぽい?

臭みのようなクセはないですが、脂肪分が少ないからかちょっとパサパサとした食感。

あっさりとした赤身のお肉で、想像していたより美味しかったです。

 ravintola AINO

Monday – Friday:11:30am-11:00pm
Saturday:16:00am-11:00am
Sunday:CLOSED

Location:Pohjoisesplanadi 21, 00100 Helsinki

【google map】

ravintola AINO公式サイト

店員さんも明るくフレンドリーで、素敵な時間を過ごせてほっこり。

ヘルシンキは、中心部の歩いて回れる範囲に主要な観光地が集まっていて、観光のしやすい街。

昼から夜にかけての短い時間でしたが、ヘルシンキを満喫できました◎

いっぱい歩いて疲れたので、ホステルまではトラムでサクッと帰りました。笑

 

ところで、ヘルシンキ。

日本人にとっては、映画『かもめ食堂』でおなじみですよね!

『かもめ食堂』のロケは、ヘルシンキのレストランKahvila Suomiを貸し切って撮影したそうで、映画ファンの聖地として有名なレストランでしたが、私が訪れる2ヶ月前に閉店してしまっていました…。

しかし、Kahvila Suomiは日本人オーナーに引き継がれ、2016年5月にRavintola Kamome、かもめ食堂の名前で再オープンしたそうです!

しかも、メニューにおにぎりがあったり、ハンドドリップコーヒーをいただけたり、映画ファンにはさらに嬉しい仕様になっているそう。

次にヘルシンキを訪れたら、必ず行ってみたい!

Ravintola KAMOME

Monday – Thursday:11:00am-3:00pm & 5:00pm-9:00pm
Friday:11:00am-3:00pm & 5:00pm-10:00pm
Saturday:5:00pm-10:00pm
Sunday:CLOSED

Location:Pursimiehenkatu 12, 00150 Helsinki

【google map

Ravintola Kamome公式サイト

 

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