チャーチルの生家!世界遺産・ブレナム宮殿

 

訪れた日:2013年11月30日(土

ブレナム宮殿(Blenheim Palace/ブレナムパレス)は、イギリスのオックスフォード(Oxford)近郊ウッドストック(Woodstock)にあるイギリスバロック様式の宮殿です。

第二次世界大戦中のイギリス首相ウィンストンチャーチル(Sir Winston Leonard Spencer Churchill)の生家として有名。

元々は、ウィンストンチャーチルや故・ウェールズ公妃ダイアナ(Diana, Princess of Wales)の先祖にあたる初代マールバラ公ジョンチャーチル(John Churchill, 1st Duke of Marlborough)が、18世紀初めにスペイン王位継承を巡ってヨーロッパ諸国間で行われたスペイン継承戦争の一つであるブレナムの戦い(Battle of Blenheim/※ブレンハイムの戦いとも)にて、イングランド・オーストリア(神聖ローマ帝国)同盟軍総司令官としてドナウ川流域のブリントハイムでバイエルン選帝侯国・フランス連合軍に大勝利したことから、当時のイギリス女王アン(Anne Stuart)から下賜された宮殿。

建設途中だったものが、そのまま贈られたそう。

イギリス王室所有の建物ではない、チャーチル家の個人邸宅にもかかわらずパレス(palace)=宮殿なのは、そういう経緯があるんですね。

本館と柱廊でつながった2つの棟から成り、部屋数は200以上、総面積4600ヘクタールの庭園を有す大豪邸。

劇作家でもあったイギリスの建築家・ジョンヴァンブラ(Sir John Vanbrugh)の設計により17年の歳月をかけて、1722年に完成。

1987年には、世界遺産に登録されました。

”WELCOME TO BLENHEIM PALACE WORLD HERITAGE SITE”(世界遺産ブレナム宮殿へようこそ)と、しっかり世界遺産アピールの案内板。笑

また、映画のロケ地としても知られています。

『007スペクター(Spectre)』、

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ディズニーの実写版『シンデレラ(Cinderella)』などなど。

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そして、もはやイギリスといえば!なハリーポッターシリーズの劇場第5作『ハリーポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)』で、若い頃のスネイプ先生がハリーの父親ジェームズとシリウスブラックにいじめられていたシーンの木が、敷地内ではあるものの宮殿から少し離れたところにあったりします(残念ながら私は見られず)。

【ハリポタ記事(編集中)】

アクセスは、オックスフォード市内から車やバスで30分ほど。

 

そんなブレナム宮殿を訪れたのは、イギリスのケンブリッジ(Cambridge)で語学留学中だった2013年末の11月30日。

語学学校から申し込む、留学生向けの日帰りオックスフォード観光バスツアーに組み込まれていて訪れました。

【オックスフォード記事(編集中)】

2022年3月現在の大人入場料は、宮殿&庭園・公園料金£31・庭園・公園のみ料金£19.50。

世界遺産を維持するための云々という理由があるようですが、なかなか割高な料金設定という印象は否めません。

…が、私が訪れた際は、おそらく学生団体料金割引でのブレナム宮殿・庭園入場料+ケンブリッジからオックスフォードの往復バス料金で£29(当時のレートで約5000円)だったので、当時の大人入場料は£22だったらしいことを考えると、だいぶ格安で見学させてもらえたみたいです。

学生に優しいヨーロッパ諸国…。

バスを降りてすぐゲートがありましたが、こちらはインフォメーションセンター。

矢印の案内に沿って歩いていき、宮殿入り口へ。

当時スマホ代わりに使用していたi pod touchでパノラマ撮影した写真もありました。

全体が写ると、宮殿の大きさとシンメトリーの美しさがおわかりいただけると思います。

宮殿前の広場はグレートコート(Great Court)という名前。

後ろを見ると、広大な敷地も広がっています。

ちなみに、先ほど記載した学生時代のスネイプ先生がいじめられていたシーンの木は、金色の柱の方へ行けばあるそう。

 

宮殿へいざ入場。

入り口の天井に片目の絵がいっぱいあって怖かったです。

“プロビデンスの目”的なことなのかな…。

入場は、くぐり戸的なところからでした。

イギリスの扉にもこういうのあるんですね。

宮殿の中へ足を踏み入れると、豪華な玄関ホールであるグレートホール(Great Hall)がお出迎え。

翌日はもう12月ということで、宮殿内はすっかりクリスマス仕様です。

20mの高さの天井にある豪華な絵画は、イギリスの宮廷画家・ジェームズソーンヒル(Sir James Thornhill)によって描かれたもの。

玄関扉脇に展示されていた、王冠の飾りがついた玄関の鍵。でかい。

ウィンストンチャーチルが生まれた部屋へ。

昔サイズなせいか、ベッドは意外にもそんなに大きくない。

1874年11月30日生まれということで、訪れた日は偶然にもチャーチルさん139回目のお誕生日。

ちょうど139年前のこの部屋で、チャーチルさんが産声をあげていたと考えると不思議な感覚になりました。

花柄の壁紙がザ・英国!で印象的な、可愛らしいお部屋でした。

続いて、緑の客間(Green Drawing Room)へ。

たくさんの絵画とシャンデリアが印象的なお部屋です。

緑の客間の他に、赤の客間(Red Drawing Room)もあり、そちらは真っ赤な壁のお部屋にたくさんの絵画が飾られています。

大広間(The Saloon)の高い天井にも絵画が。

壁は騙し絵のようになっていて面白い。

テーブルはクリスマス仕様で豪華に飾られていました。

クリスマスクラッカーが置かれているのが可愛い。

純銀の置物。

サイドにある蝋燭と燭台が、ディズニー映画『美女と野獣(Beauty and the Beast)』のルミエールみたい。

第一客室(First State Room)に、何やら直筆のノート?が展示されていました。

“August 13 1904”と右上に書かれている気がする。

3つ客室を抜けると、図書室。

やっぱり、どこか『美女と野獣』みを感じてしまうお屋敷です。

置かれているのは、この宮殿を贈ったアン女王の石像。

この図書室、実は55mにもおよぶイングランドで2番目に長い図書室であり、ロングライブラリー(The Long Library)と呼ばれています。

その長い図書室は、図書室でありながらもギャラリーとして作られたスペースでもあるそう。

クリスマスツリーの近くにも石像が…

と思ったら、動いた!

クリスマスシーズンのイベントの一つ、パントマイマーさんたちのパフォーマンスでした。びっくりした。

図書室の最奥には、教会にあるようなパイプオルガンが備え付けられていました。

このさらに奥にある階段を下ると、そこには礼拝堂が。

図書室のパイプオルガンが礼拝堂のパイプオルガンにもなっている、おもしろい造りです。

礼拝堂を抜けると、庭園に出ます。

宮殿完成時は、宮廷画家かつアン女王のお気に入り庭師だったヘンリーワイズ(Henry Wise)によって設計されたロマン主義的なイギリス式庭園だったそうですが、18世紀中頃に“イギリス随一の庭師”“造園の魔術師”として知られ「ケイパビリティ(Capability)」の愛称でも親しまれるランスロットブラウン(Lancelot Brown)によって宮殿前の2つの人工湖や運河を配置した風景式庭園に改造されました。

現在の庭園は、1925年から1932年の間に造園家アシルデュシェーヌ(Achille Duchesne)の設計によって改造されたル・ノートル様式のフランス庭園となっています。

綺麗に切り揃えられた垣根が美しい。

鳥さんに切り揃えられているところも。かわいい。

庭園は宮殿右横のこのウォーターテラス(Water Terraces)、ウォーターテラス奥に広がるフォーマルガーデン(Formal Gardens)、フォーマルガーデン奥のローズガーデン(Rose Garden)、宮殿左横の立ち入り禁止イタリアンガーデン(Italian Garden)、その奥のシークレットガーデン(Secret Garden)などからなります。

ウォーターテラスからフォーマルガーデンへ足を進めます。

“The Secret Garden restored by John Spencer Churchill Duke of Marlborough under the guidance of Trevor Wood and opened by Lady Rosemary Mun in May 2004″

シークレットガーデン改修の説明が刻まれたプレート。

秋冬のお庭は、どうしてもさみしい感じがしてしまいますね。

でも春夏に訪れたら、きっとめちゃくちゃ綺麗なお庭なんだろうなと想像がつきます。

プーさんに出てくる棒投げ橋の小さい版みたいな橋。

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このあたりはおそらくローズガーデン。

綺麗に咲いてたら、ディズニー映画『ふしぎの国のアリス(Alice in Wonderland)』のハートの女王のお庭みたいなんだろうなあ。

少しだけ白薔薇が咲いていて、「バラの花を赤く塗ろうよ〜♪」が自然と頭に流れました。笑

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この後に向かうオックスフォード市内は、原作『不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)』『鏡の国のアリス(Through the Looking-Glass, and What Alice Found There)』の著者であるルイスキャロル(Lewis Carroll)所縁の地ということもあり、私の大好きなイギリス感があって嬉しくなりました。

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【オックスフォード記事(編集中)】

フォーマルガーデンとローズガーデンを見て、宮殿近くまで戻ってきました。

方角としては南にあたる宮殿の裏側には、サウスローン(The South Lawn)と呼ばれる芝生が広がっています。

宮殿建物の南側(裏側)には「EUROPÆ HEAC VINDEX GENIO DECORA ALTA BRITANNO」と刻まれています。

オンライン翻訳によると、ラテン語で「高尚な名誉として英国の天才に捧ぐ」的なことが書かれているよう。

この“英国の天才”とは、アン女王からこの宮殿を贈られた初代マールバラ公ジョンチャーチルことでしょう。

 

レストランやカフェもあり、立ち入ることはできないイタリアンガーデンを眺めながらランチやアフタヌーンティーが楽しめるそう。

また、私は立ち寄れませんでしたが、宮殿から少し離れたプレジャーガーデン(Pleasure Garden)には垣根で作られた巨大迷路などがあり、子供も楽しめるエリアとなっています。

クリスマスの他にも、イースターなど季節のイベントも多数行われていたり、結婚式やパーティーなどのプライベートイベントへの貸出も受け付けています。

正直、ツアーに組み込まれていなければ訪れることはなかった場所でしたが、大好きなディズニー作品を彷彿とさせるお部屋やお庭だったので、思いのほか楽しめました。

行けてよかったですし、時間があまりなく見て回れていないお庭や公園があるので、いつか機会があれば春夏の綺麗なお庭も見に行きたいなと思います。

Blenheim Place

【google map】

公式サイト:Blenheim Place: World Heritage Site

 

 

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