トロントの桜は5月上旬が見頃。…
2015夏・モントリオール
2015/7/7
トロントからモントリオールへは、megabus(メガバス)を利用しました。
メガバスは、Stagecoach Groupがヨーロッパ及び北米で提供する格安長距離バスサービスです。
カナダでは、Coach Canadaが運営しています。
公式サイトで予約すると、予約番号、旅程、注意事項等が記載されたEメールが届くので、乗車時にそのEメールを提示します。
トロントの乗車場所は、長距離バスの拠点・Toronto Coach Terminal(トロントコーチターミナル)。
ストリートカーのBay Street & Dundasストップが最寄りですが、地下鉄のSt.Patrick駅とDundas駅のちょうど真ん中にあり、ダウンタウンのど真ん中。
どちらの駅からでも徒歩すぐでアクセスが良いです。
【google map】
Coachとは長距離バスのこと。
megabusのほか、Greyhoundなど他社のバスも発着します。
Toronto Coach Terminal
Location:610 Bay St, Toronto
⇒Toronto Coach Terminal公式サイト(英語)
私が予約したのは午前8時発のバスでしたが、平日にも関わらず車内はほぼ満席でした。
料金は、日にちや時間によって変わりますが、今回は2人で$62(予約手数料及び税込み)。
ガラス張りの天井は開放感があってよかったですが、普通の2×2シートなので、割とキツキツでした。
モントリオール到着予定時刻は午後2時半。
ノンストップではないので、途中でお客さんの乗降車があります。
モントリオールへは、ほぼ時間通りに到着しましたが、到着する頃には脚も足もパンパンでした…。
モントリオールの到着場所は、997 St-Antoine Ouest。
地下鉄Bonaventure駅近くです。
【google map】
バスを降りると、ムワッとする暑さ。
トロントの夏は基本的にカラッとしているので、湿度の高さに大阪の夏を思い出しました…。
予約したホテルは徒歩圏内だったので、まずはホテルへチェックイン。
部屋に荷物を置いて、まずは腹ごしらえへ。
とは言っても特別なお店には行かず、来る道にあった安心のTim Hortons。笑
地下鉄Peel駅のすぐ近くです。
モントリオールの公用語はフランス語なので、メニューも店員さんの話す言葉もフランス語。
フランス語は全く喋れないのでドキドキしましたが、英語でも対応してくれました。良かった。
ごはんを食べていると雨が降ってきて、さっきの蒸し暑さはこのせいか!と納得。
この日の目的は、Taylor Swiftのコンサートのみ。
ホテルから会場であるCentre Bellまでは、実は徒歩で向かうこともできる距離。
地下鉄を使うとグルッと遠回りになってしまうのですが、私がコンサートに行っている間、彼は親戚の家を訪ねる予定だったのと、雨も降っているので地下鉄で会場へ行くことにして、一緒にPeel駅へ向かいました。
モントリオールの地下鉄は駅構内がレトロでなんだかオシャレ。
日付縛りではないのが1泊2日の観光者にはありがたい、24時間券を購入しました。
STM(Société de transport de Montréal)と呼ばれる、モントリオールの地下鉄・バス共通で利用できます。
ICチップに見える部分は、実はイラスト。
よく見るとカードに沿って四角い枠が透けて見えますが、この部分が磁気になっています。
なので、マグネットの力が強いスマホケースなどには保管しないほうがいいかもです。
裏側には注意事項。
フランス語がわからなくても、差し込んじゃダメなのはイラストでわかります。
地下鉄の車両は、やはり歴史を感じさせるレトロさです。
音もけたたましい…。笑
こちらは車内にあった路線図。
グリーンラインからオレンジラインへの乗り換え駅で彼と別れて、Centre Bellの最寄駅であるBonaventure駅へ向かいます。
先ほど、megabusで到着した場所です。
こうして見ると、本当に遠回りすぎる…。笑
なんとかBonaventure駅に到着。
4年ぶりのTaylorコンサートを満喫しました。
2015/7/8
ホテルをチェックアウトし、レセプションに荷物を預けて観光へ。
宿泊していたHotel Ambroseからすぐの大通りRue Sherbrooke O(シェルブルーク通り西)は、コンサートホールのSalle Bourgieや、
Musée des beaux-arts de Montréal(モントリオール美術館)などが立ち並ぶ通りです。
『考える人』で有名なロダン展の真っ最中でした。
上の写真に少し見切れているAvenue du Musée(ミュゼ通り)には、
巨大迷路のアートが施されていました。オシャレ。
さらにThe Church of St. Andrew and St. Paulも通り過ぎ、
Saint Joseph’s Oratory of Mount Royal(聖ジョセフ礼拝堂 仏:L’Oratoire Saint-Joseph du Mont-Royal)へ向かうバスに乗ります。
バス停は、Rue Guy(ギイ通り)とRue Sherbrookeの交差点。
【google map】
google mapだとポイントがなぜか建物の中なんですが、実際はちゃんと道路沿いです。
バス停から撮影した写真がこちら。
目の前を横切っているのがRue Sherbrooke、奥に伸びる坂道が、Chemin de la Côte-des-Neiges(コート=デ=ネージュ通り)。
この、Chemin de la Côte-des-Neigesをバスで登っていきます。
こちらのバス停からは、166または165, 369, 435のバスに乗って15〜20分程度。
165, 369, 435で向かった場合は、Côte-des-Neiges / Queen-Maryで下車。
そこからは聖ジョセフ礼拝堂へは徒歩3分程度です。
バス停のある交差点そばには、薬局PHARMAPRIXとスーパーマーケットMetroが並んでいます。
【google map】
ちなみに、PHARMAPRIXはトロントにあるShoppers Drug Martの系列店。
Shoppers Drug Martのポイントカードがそのまま使えました。
166のバスに乗れた場合は、Oratoire Saint-Josephで下車。
こちらは聖ジョセフ礼拝堂の目の前に止まります。
聖ジョセフ礼拝堂は、カナダの守護聖人・聖ジョセフ(ヨセフ)に捧げる目的で作られたイタリア・ルネッサンス様式のカトリック礼拝堂。
聖ジョセフといえば、聖母マリアの夫(=イエス・キリストの養父)ですね。
モントリオールの最高地点263mに建っていて、モントリオールの街を見守っているようです。
拝観料は無料。年間200万人が巡礼に訪れるそうです。
お庭が本当に綺麗でした。
礼拝堂へと続く階段の真ん中は、巡礼者の方々が膝と腕だけで登るための場所なので一般客は通ってはいけません。
礼拝堂までは長い階段でしたが、館内ではエスカレータで2階の展望台へ上がれます。
展望台はダウンタウンと逆側なので景色を見てキャッキャする感じではありませんが、なんだか安らげるこの景色が、礼拝堂に適しているのだと思います。
あと、上から見てもお庭が素敵。
3階は、特別展示室のMusee de I Oraroire(礼拝堂博物館)。
そして最上部は、ヴァチカン市国のサン・ピエトロ寺院に次いで世界第2位の巨大なドーム型聖堂です。
…この写真だと肝心のドーム部分が隠れてしまっていますが。
ステンドグラスが美しかったです。
Saint Joseph’s Oratory of Mount Royal
Location:3800 Chemin Queen Mary, Montreal
⇒Saint Joseph’s Oratory of Mount Royal公式サイト(英語)
聖ジョセフ礼拝堂を拝観したら、旧市街へ向かいます。
礼拝堂を出たら向かって左に、Chemin Queen Mary(クイン・メリ通り)を15分ほど歩いて地下鉄Snowdon駅へ向かいました。
旧市街のランドマーク、Notre-Dame Basilica of Montreal(ノートルダム大聖堂 仏:Basilique Notre-Dame de Montréal)の最寄駅であるPlace-d’Armes駅へは、Snowdon駅からオレンジライン一本で20分程度。
歌姫、セリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたノートルダム大聖堂。
ネオゴシック様式の最高傑作とうたわれるローマカトリック教会です。
拝観料は2015年当時、大人$5…だったんですが、2017年からは大人$6に値上がりしたようです。
中は、この美しさ。
青い光が幻想的でしたが、私の写真が下手すぎて伝わらないのが悲しい…。
至るところにある装飾も、とても細かく美しかったです。
暗くてわかりにくいですが、入り口の上にある大きなパイプオルガン。
こちらは、聖堂の裏にある礼拝堂。
礼拝堂にも、入り口の上にパイプオルガンがあります。
入り口横、螺旋階段の奥には告解室もありました。
この中で自分の罪を聖職者へ告白し、神からの赦しと和解を得ます。
カトリック教会の信仰儀礼ではありますが、カトリック教徒でなくとも、大なり小なり犯してしまった罪と向き合う時間を持つことは、人間の成長には欠かせないものだよなあ…と思ったりしました。
Notre-Dame Basilica of Montreal
【google map】
Location:110 Rue Notre-Dame O, Montreal
⇒Notre-Dame Basilica of Montreal公式サイト(英語)
ノートルダム大聖堂を出ると、広場に馬車!
おそらく観光用のもの。京都の人力車みたいな感じですかね。
さて、旧市街をお散歩です。
ノートルダム大聖堂裏から続く旧市街のメインストリート、Rue Saint-Paul (サン・ポール通り)を歩きます。
可愛いお土産やさんやオシャレなショップ、レストランが並び、石畳が素敵。
Rue Saint-Paulを抜けると、Place Jacques-Cartier(ジャック・カルティエ広場)。
【google map】
それにしてもモントリオール、Mont=山というだけあって坂が多い!
普段、平地のトロントで如何に甘やかされていたか実感します。笑
旧市街を散歩したら、モントリオール観光の個人的ハイライトである、彼オススメのカフェ、Juliette & Chocolat。
Juliette & Chocolatは、ケベック州で展開しているチェーン店。
モントリオール市内にも4店舗ほどあります。
向かったのは、Boul St-Laurent(サン=ローラン通り)にあるPlateau店。
Place Jacques-Cartierから30分くらい歩きました。
Rue Notre-Dame(ノートルダム通り)を戻り、Boul St-Laurentをひたすらテクテク。
正直けっこう疲れましたが、スイーツを食べるため!と我慢。
でもその疲れも、お店を見つけて吹っ飛びました。
だってほら。看板から、もう可愛い。
白と木目基調で落ち着いた可愛さの内装も、すごく好み。
英語メニューあり。
飲み物は、紅茶やコーヒー、ジュース、スムージーのほか、ビール、サイダー、ワインなどアルコールもありました。
食事メニューは、チーズや野菜を使った食事系クレープとサラダ。
スイーツメニューは、クレープ、ワッフル、ブラウニー、ケーキ類、チョコレートフォンデュ、アイスボウル(パフェ)と盛りだくさん。迷います。
THE ALCOHOLIC CHOCOLATESなんていう、アルコールを使ってアレンジしたチョコレートデザートまでありました。
で、私がオーダーしたスイーツは、The youngster’s bowl(税抜$7.95)。
Juliette & Chocolatなんだから、チョコのメニューを食べないと!と思って選びましたが…
ヤングスターなんて名前なだけあって、とりあえず大量のホイップクリームがでかい。
ホイップを掘ると、バニラアイスとチョコアイスとヘーゼルナッツアイスが出てきます。
アイスは濃厚で美味!でも、やっぱりホイップがきつい。
いっぱい歩いたうえ、お昼ごはんの時間帯。
あんなにお腹空いてたはずなのに…苦しかったです。笑
ちなみに、彼がオーダーしたのはこちら。
可愛い瓶に入っているCaramel praline petit pot(税抜$4.85)。
チョコレートヘーゼルナッツクリームとキャラメルムースが層になっていて、ローストされたヘーゼルナッツがトッピングされています。
味見させてもらったら、濃厚ながら上品な美味しさでした。
店内では、ヘーゼルナッツクリームやチョコレートクリーム、チョコレートなど、お持ち帰り商品も販売されています。
ソフトクッキーのアイスクリームサンドも!
…お腹いっぱいで、もちろん買えなかったんですけど。笑
可愛い空間で、ハッピーな時間でした。
Juliette & Chocolat Plateau
【google map】
Tel:438-380-1090
Location:3600 St Laurent Blvd, Montreal
Juliette & Chocolatを後にして、腹ごなしにまだまだ歩きます。
…せっかくSTMの24時間券を買ったのに、全然使ってないなぁ。笑
Rue Milton(ミルトン通り)を進み、McGill University(マギル大学)のキャンパスへ向かいます。
公立大学であるマギル大学は、1821年に創立されたカナダ最古の大学です。
ケベック州が誇る名門大学。
爽やかなキャンパスを通り抜ければ、宿泊していたHotel Ambroseはすぐ近く。
レセプションに預けていた荷物を受け取って、トロントへ帰るためVIA鉄道のモントリオール中央駅へ向かいました。
モントリオールは、フランス語が街に溢れていて、ヨーロッパ調の建造物が多くて、まさに北米のパリ。
でも、パリと違って、英語フレンドリーなのが不思議な感覚でした。笑
トロント人の彼はフランス語を喋れないのに、モントリオールの方々はフランス語(ケベック・フランス語)も英語も堪能なのがすごいなぁ…。
観光に使えたのは1日にも満たない時間でしたが、充実した一泊二日でした。