BUNDESLIGA:Eintracht Frankfurt vs. 1.FC Nürnberg〜ちょっとだけフランクフルト散策と練習見学も〜

 

観戦日時:2013/10/19(土) 13:30 kick off
場所:Commerzbank-Arena

2013年10月から、3ヶ月のイギリス語学留学をしていた私。

ヨーロッパに滞在するなら絶対に観に行きたかったのが、ドイツ・ブンデスリーガ(Bundesliga)のアイントラハト・フランクフルト(Eintracht Frankfurt e. V.)対 FCニュルンベルク(1.FC Nürnberg)の試合!

高校時代から応援している一番好きなサッカー選手である乾貴士選手が前シーズンから所属するアイントラハト・フランクフルトの試合は、2011年にJリーグ・セレッソ大阪から当時ブンデスリーガ2部だったVfLボーフム(VfL Bochum 1848)に移籍して以来の乾選手(以下、乾くん)の試合を観戦するチャンス。

さらに、同じくセレッソ大阪に所属していて乾選手ともチームメイトだった清武弘嗣選手(以下、キヨ)が所属しているニュルンベルク(当時、翌シーズンからフランクフルト所属となる長谷部誠選手も在籍)との対戦。

せっかくヨーロッパに滞在している間にある試合、乾くんはもちろんセレッソ大阪も応援している私にとっては外せない一戦でした。

10月5日に日本を出国したのですが、渡英してすぐの10月19日に試合があるということで、イギリスのロンドン・ヒースロー空港(Heathrow Airport)とドイツのフランクフルト空港(Flughafen Frankfurt am Main)往復航空券は日本出国前に購入しておきました。

ルフトハンザ航空(Deutsche Lufthansa)のエコノミーで、往復料金£35.00と空港税・手数料・燃油追加料金£113.24で合計£152.74(当時の換算で約23000円)でした。

イギリスとドイツの時差は1時間で、ヒースローからフランクフルトまでは2時間弱のフライトです。

行きは10月19日(土)7:15(イギリス時間)発・9:55(ドイツ時間)着、帰りは10月20日(日)16:15(ドイツ時間)発・16:55着(イギリス時間)。

留学先のケンブリッジからヒースロー空港までは、長距離バスのナショナルエクスプレス(national express)で3時間ほど(便によっては、ロンドンの長距離バスターミナルであるヴィクトリア・コーチ・ステーションでの乗り換えが必要です。※イギリス英語では長距離バスのことを“coach”と言う)。

出発が朝早いので、ヒースロー空港近くのホテルで前泊することにしました。

宿泊したのは、ヒースローロッジ(Heathrow Lodge)

【google map】

ヒースロー空港のターミナル5から423バスに乗車、バス停Heathrow Close (Stop K)で下車してすぐ。

到着が22時過ぎかつシャワーは利用せず仮眠をするだけだったので、バスルーム共用エコノミールーム(バジェットルーム)のシングルに宿泊しました。

Wi-Fi利用もロビーでのみ可能とはいえ、税込£29.50の格安料金。

ベッド・洗面台・テレビだけのめちゃめちゃ狭い、正直な感想を言うと独居房のような部屋でしたが(2021年現在はリフォームなどされているかもしれません)。

空港近くの格安個室で夜を無事に過ごせるだけでありがたかったです。

私のように8時間に満たないような短時間滞在でなければ、エコノミー(バジェット)以外の専用バスルーム付き&Wi-Fi利用可能なお部屋がオススメです。

フロントのお兄さんが気さくで優しく、安心して過ごせました。

Heathrow Lodge

Location:556 Old Bath Road, London

公式HP:Heathrow Lodge Official Website

 

寝過ごさないか心配で全く寝られないまま翌朝6時には、公園みたいなインテリアのヒースロー空港ゲート20にいました。

めちゃめちゃ綺麗で、鳥のさえずりまで流れていました。笑

フランクフルト空港に無事到着し、ドイツの入国審査へ。

イギリスはシェンゲン協定非加盟国なので、イギリスからドイツへ入国する際は入国審査があります。

ドイツの入国審査官さん、イケメンでした。

でも、英語が早口過ぎて何を言われているか全然わからず…。

たまたま私の後ろの方が日本の方で、通訳して助けてくださいました。感謝。

なんとか入国でき、空港でフランクフルトカード(Frankfurt Card)を購入。

フランクフルトカードは、これ1枚でフランクフルトの公共交通(地下鉄Sバーン・鉄道Uバーン・路面電車トラム・バス)乗り放題&観光スポットの割引が受けられる便利な観光カード。

フランクフルト空港もフランクフルトカードの利用可能エリア内なので空港からフランクフルト市内へ向かう際に早速利用でき、慣れない街で毎回料金を払うプレッシャーから解放されるという、海外初心者にはめちゃめちゃ心強いカードです。

1日券と2日券の2種類あり、今回は1泊2日だったので€13.50(2013年当時)の2日券を購入。

まずは試合の当日券を入手するため、アイントラハト・フランクフルトの本拠地であるコメルツバンクアレーナことヴァルトシュタディオン(Waldstadion)を目指します。

ヴァルトシュタディオンはその名の通り、フランクフルト市街地の南西にある森(ヴァルト)の中に位置しているスタジアムで、スイミングプールやテニスコートなどのスポーツ施設が隣接しています。

2005年にコメルツ銀行がネーミングライツを獲得し、コメルツバンクアレーナ(Commerzbank-Arena)となりました。

2021年現在は、新たにネーミングライツを獲得(2020年7月1日より7年契約)したドイツ最大手のメガバンクであるドイツ銀行に命名されたドイチェ・バンク・パーク(Deutsche Bank Park)として営業しています。

【google map】

落ち着いた雰囲気の大きな公園の中にありながら、フランクフルト空港とフランクフルト中央駅のちょうど真ん中くらいなのでアクセスしやすく、遠征サポやアウェーサポにも優しいスタジアムだと思いました。

下車する最寄駅は、フランクフルト・アム・マイン・スタディオン(Frankfurt am Main Stadion)駅。

駅から出たら、スタジアムへ向かって線路沿いの道を歩きます。

チケットはオンラインで事前購入もできますが、席種がよくわからなかったのでスタッフさんのオススメを聞いて購入しようと思ったため、当日券狙いでやってきました。

チケットブース営業開始前から、セレッソのレジェンドナンバーかつフランクフルトでの乾くんの背番号である8番のブースでスタンバイ。笑

スタッフさんに、販売中の中でいちばん安い席の見やすいところを相談して、アウェー側のゴール裏2階席(座席区分はホーム)を購入。

価格は€41.00、イギリス留学2週間の拙い英語でもなんとか買えました。笑

これでチケットを買えなかったら、「何のために来たのか…」となるところだったので一安心。

予約したホテルにチェックインして荷物を置く&乾くんのレプリカユニフォームを購入するために、一旦フランクフルト市街地へ向かいます。

スタジアムにも公式グッズショップはあるのですが、試合の日は確実に混むのと乾くんのレプユニを確実に購入したかったので、市街地の中心エリアにある公式ストアへ。

レプリカユニフォームと選手のマーキングは別々に注文・購入し、その場で圧着してもらうパターンでの販売でした。

無事購入できてホッとしましたが、圧着を待っていたらホテルへ行く時間がなくなり、キャリーケースを持ったままスタジアムにとんぼ返り。

せめてフランクフルト中央駅でコインロッカーに預ければよかったのですが、焦ってしまって思いつきませんでした…。

なんとかスタジアムに戻ってきたら、金属探知機を使っての厳重な身体検査・荷物検査あり。

キャリーケースを開けて、ノートPCを見せて…と、スタッフさんにも後ろのお客さんにもご迷惑おかけしましたが、セキュリティの恰幅のいいおばさまが凛々しくも優しくて泣きそうになりました…。

キャリーケースを抱え、なんとかスタンド到着。

ひーろーいー!でーかーいー!

思っていたよりもかなり綺麗なフィールドで、圧倒されました。

キャリーケースは座席の下になんとか収まったので、晴れて自由の身!笑

早速ビールを購入しに行きました。

ドイツ初ビール。大きなビール用プラカップには、イケメン守護神トラップ様(Kevin Trapp)がデザインされていました。※カップにデザインされている選手はランダム

デポジット式のカップなので最初にカップ代を支払う必要がありますが、返却すれば返金してもらえるし、返金なしで返却せずに持ち帰ることも可能。

荷物になるので返却しましたが、乾くんのなら持って帰ってたと思います…。笑

ビールやスタグル(スタジアムグルメ)は、複数のブンデスリーガ・スタジアム共通のjustpayという専用プリペイドカード払い限定(2017年に運用会社が破産、2021年現在はキャッシュ購入も可能なよう)だったので、そちらも入手しました。

ウォーミングアップ開始。

先にピッチへ入ってきたのは、ニュルンベルクの選手たち。

フランクフルトの選手たちもピッチへ。

ここに日本人選手3人もいるというのが勝手に誇らしい。

乾くん発見!

そして、パス交換するキヨと長谷部。

もうすぐ試合開始。

サポーターの声が響いて大迫力。

乾くんはベンチスタート、キヨと長谷部はスタメンです。

大きなオーロラビジョンはないですが、4方向から見られるビジョンがコートの真ん中に吊るされています。

いよいよキックオフ!

たくさんのお客さんで埋まるスタンド。

ブンデスリーガの中では過激とされるニュルンベルクサポのみなさん。

スコアレスのまま前半終了。

ハーフタイム中の乾くん。

乾くんがボールを蹴っている姿を間近で観るのは乾くんのセレッソラスト試合ぶりだったので、それだけで興奮しました。笑

後半中、チームメイトとウォーミングアップしながら試合を眺める乾くん。

後半開始早々の50分、フランクフルトの背番号10・Kadlecが先制ゴール!

フランクフルトのイケメン守護神トラップ様の背中。

そしてキヨ。

このままフランクフルトの勝利かと思いきや、86分にニュルンベルクのDrmicから同点弾を返されます。

試合に出られず、しょんぼりした感じで試合を眺める乾くん。

チームメイトに慰められながら?ベンチへ戻る乾くん。

乾くんの出番なしのまま、1-1の引き分けでゲームセット。

乾くんも私もどんまい。

試合後、せっかくなのでプレッツェルを購入。

顔の大きさくらいありました。でかい。

コンコースを歩いていると、私が日本人だとわかったニュルンベルクサポのおじさんに、手のフリ付きで「キ!ヨ!タケ!タケ!」(正しくは、「キ!ヨ!キヨ!タケ!)とコールされました。

「間違ってるよ。笑」と思いつつ、セレッソでのコールそのままやってくれているのと、キヨがニュルンベルクでも愛されているのがわかって、すごく嬉しかったです。

スタジアムを出たら、騎馬隊やら機動隊のような方々が警備にあたられていました。

ヨーロッパサッカーの熱を感じました。

引き分けでよかった。笑

 

試合後、ようやくホテルにチェックイン。

宿泊したのは、ペンションアルファフランクフルトシティ(Pension Alpha Frankfurt City)

【google map】

フランクフルト中央駅から徒歩5分ほど、マイン川沿いにも近い格安ホテルです。

お部屋は1〜4人部屋があり全室無料Wi-Fiと専用バスルーム付き。

私が宿泊したのはシングルルームで、朝食付き1泊40€(税込)でした。

なんだかベッドが細長かったですが、まったり過ごせる良いお部屋でした。

Pension Alpha Frankfurt City

Location:Karlsruher Str. 7, Frankfurt am Main

公式HP:Pension Alpha

 

晩ごはんは、ホテルのフロントスタッフさんに訊いて、オススメしてもらったアドルフヴァーグナー(Adolf Wagner)へ。

ザクセンハウゼン(Sachsenhausen)というエリアにあり、1931年の創業から代々家族経営で地元民に愛されている老舗レストラン。

フランクフルト名物のリンゴ酒アプツェルヴァイン(Apfel Wein)とドイツ料理が楽しめる人気店です。

大きなテーブルに相席するスタイルで、パブのような雰囲気。

リンゴ酒とソーセージ(ドイツ、しかもフランクフルトといえば!笑)を頼みたかったのですが、メニューのドイツ語にちんぷんかんぷん。

すると、隣になった1人で来ていたおじいさんが、オーダーするのを英語で助けてくださいました。

このおじいさんが日本びいきな方で、「君は日本人だね?アジア人がみんな同じに見えるヨーロッパ人は多いが、日本人は雰囲気が違うから私にはわかるよ」とおっしゃり、新幹線ができる前の日本に行った話や、この2年前(2011年)にもレンタカーで日本一周した話をしてくれたり。

おじいさんの他にも、相席だったおばさま方がニコニコ見守ってくれていたり。笑

気さくな店員さんと常連さん、酸味のしっかり効いたリンゴ酒と大きなソーセージ、美味しくて楽しいディナーを過ごせました。

Adolf Wagner(Apfelwein Wagner)

【google map】

Location:Schweizer Str. 71, Frankfurt am Main

公式HP:Apfelwein Wagner

 

帰り道のマイン川。夜景が綺麗でした。

行きも帰りも夜道1人でドキドキしましたが、アイントラハトのユニフォームを着ていたこともあってかフランクフルトのみなさんはとても親切で英語も堪能な方が多く、ドイツ語は「ダンケシェン(ありがとうございます)」しか言えなかった私は本当に助けていただきました。

 

翌日の目的は、アイントラハトの練習見学して乾くんのユニにサインをもらうこと。

早めに起きて、その前にフランクフルト市街を散歩することに。

まずは街のターミナル・フランクフルト中央駅(Frankfurt Hauptbahnhof)

かまぼこが連なったような大屋根が印象的です。

地下鉄やトラムへの乗り換えも便利。

街中にあるアイントラハトのフラッグ、地元密着クラブ感があって良きです。

欧州中央銀行があるなど金融と商業で栄えるフランクフルトの近代的な街並に残る、古き良きドイツの建造物を巡ってみることにしました。

残念ながら工事中(さらに逆光。笑)だった、ゴシック様式のカトリック大聖堂であるフランクフルト大聖堂こと聖バルトロメウス大聖堂(Kaiserdom St. Bartholomäus)

レーマー広場(Römer)にある、切妻屋根の建物。

中央は市庁舎で、「レーマー」と呼ばれています。

レーマー広場から見える、とんがりタワーは中世ルター派の旧聖ニコラス教会(Alte Nikolaikirche)

レーマー広場から少し歩いたところにある、ゲーテハウス(Freies Deutsches Hochstift Frankfurter Goethe-Museum)

ドイツを代表する文豪であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)の生家であり、当時の内装のままミュージアムとなっています。

ロスマルクト広場(Roßmarkt)には、活版印刷の発明家であるヨハネス・グーテンベルク像(Gutenberg-Denkmal)があります。

奥に見えるマインタワー(Main Tower)ことヘッセン州立銀行ビルとの調和が素晴らしい。

ロスマルクト広場から続くゲーテ広場(Goetheplatz)には、ゲーテ像(Goethe-Denkmal)もあります。

最後に、繁華街ハプトヴァッフェ(Hauptwache)にあるグミ専門店ベーレントレフ(Bären-Treff Der Fruchtgummi-Laden)へ。

ドイツのグミといえばハリボー(HARIBO)が有名ですが、ベーレントレフもフランクフルトが誇るグミメーカー。

残念ながら開店前でしたが、ハロウィーンのデコレーションがされていました。

ピザなど食事に見立てたグミも可愛い。

何気にアイントラハトのエンブレムが飾ってあるのも素敵。

アイントラハトの練習スケジュールが午前練だったため、10:00の開店まで待つ余裕はなく、グミの購入は断念。

食べたかった…。笑

ということで、散策はここまで。

一旦ホテルに戻ってチェックアウトし、キャリーケースと共にフランクフルト中央駅へ。

電車に乗って、アイントラハトの練習場へ向かいます。

と言っても、目的地は前日と同じ。

アイントラハトの練習場はコメルツバンクアレーナのすぐ外にあり、公園内ということで誰でも自由に見学できました。

ハンブルグに留学中という日本人男子&前日のニュルンベルク戦のために奈良から来たセレサポ女子2人組も練習見学に来ていて、2週間ぶりに関西弁を話せて嬉しかったです。笑

練習とはいえ、乾くんがボール蹴ってる姿をいっぱい観れてよかったです。

フランクフルトへ来た甲斐がありました。

そして、前日に買ったレプユニにサインを入れてもらうべく、練習終わりの乾くんに話しかけることができました。

私「サインお願いします!」

乾「どのへんっすか?」

私「背番号の上にお願いします!」

…これと全く同じ会話、南津守の練習場でセレッソのユニフォームにサイン入れてもらった時にもした気がします。笑

その時はそれでもういっぱいいっぱいだったのですが、今回はわざわざドイツまで来たので、勇気を出して一緒に写真も撮ってもらいました!

…のに、寝不足続きで顔がむくんでパンパンの私(ひどすぎるのでスタンプ失礼します)。笑

乾選手、小雨での練習後にもかかわらずファンサービスありがとうございました!

この後、サッカーボールにサインをねだる小さい男の子に優しく接する乾くんが素敵すぎました…さすがパパ…。

空港に着いて、サインを入れてもらったばかりのユニに早速お着替え。

すると、出国のセキュリティチェックのところのスタッフのお兄さんが「イヌ〜イ!」って笑顔で言ってくれて、他のスタッフさんもニコニコしてくれて嬉しかったです。

男性も女性もヨーロッパ旅ではサッカーユニフォーム、できればその地域のチームのユニを着ると、地元の方々に受け入れてもらえやすいのでオススメです!

…が。

乾くんユニに反応してくれた人が、もう1人。

いかつめ黒人さんのイギリス入国審査官に、ドイツ便でユニが赤だったからか「バイエルンサポかい?」と聞かれました。

「違いますよ、フランクフルトです」と答えると、イングランドではどこのサポかと聞かれたので、「プレミアリーグはどこも良いチームですよね」と無難な回答をしたら、その審査官さんはリヴァプールサポでした。

イングランド、特にロンドンは、どこにライバルチームのサポがいるかわからないので要注意です。笑

お客さん少なかったし暇で話したかったのかもしれないですが、ただでさえ再入国にドキドキしてるのに、更にドキドキさせないで欲しいなと思いました。

…香川くんがいるからって、マンチェスターUって言わなくてよかった。

 

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