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ユーロとは
ユーロ(€/EURO)とは
欧州国内での通貨相場が大きく変動するのを防ぐため、1972年に欧州為替相場同盟、1979年に欧州通貨制度がEC加盟国で創設されました。
その際、ERM(European Exchange Rate Mechanism)こと欧州為替相場メカニズムという制度と共に、ユーロの基礎となる欧州通貨単位も導入されました。
その後、ECがベルギー・オランダ・ルクセンブルク・ドイツ・フランス・イタリア・イギリス・デンマーク・アイルランド・ギリシャ・ポルトガル・スペインで結成されていた1990年7月1日、EC加盟国内では資本の自由な移動が可能となります。
EC加盟国内であれば、企業は自由に本社機能を他国へ移したりできるようになったわけです。
ちなみにイギリスは、1990年よりERMに一旦は参加しますが、投資家などの反対を受け1992年より不参加となり、結果的に現在まで自国通貨であるポンドを維持しています。
1993年のEU設立後、1994年1月1日には欧州中央銀行の前身である欧州通貨機構を設立。
欧州通貨機構は、EU加盟国の財政状況検査などにあたりました。
1995年12月、共同通貨の名称が「ユーロ(EURO)」に決定します。
1998年12月31日、当時のユーロ参加予定国それぞれの通貨単位での為替取引が終了し、同時にユーロとの為替レートが固定され、1999年1月1日よりユーロは電子的決済通貨となりました。
さらに翌日の1月2日より、ミラノ・パリ・フランクフルトの証券取引所は、ユーロとして取引を開始しました。
同1999年、ERMはERM2に移行します。
その際、ギリシャのギリシャ・ドラクマとデンマークのデンマーク・クローネが対象通貨となり、ギリシャは2001年にユーロを導入を決定。
デンマークは自国通貨の維持を選びましたが、ERM2へは参加したまま、その後にEU加盟したERM2対象通貨より変動制限幅を小さく設定しています。
2002年より、ユーロは現金としても流通。
スウェーデンでは2003年に国民投票が行われ、ユーロ導入は否決されました。
結果、イギリスとデンマーク・スウェーデン以外のEU加盟国およびEU加盟国の特別領域でユーロが通貨となりました。
2004年以降のEU加盟国がユーロを導入するには、最低2年以上ERM2の適用対象となることがユーロ導入の条件の1つ。
そのため、2004年以降のEU加盟国の場合は、ユーロを導入できた国、ERM2適用基準を満たしていながらユーロ導入に至っていないor選んでいない国、ERM2適用を目指している国、ERM2への参加自体を渋っている国など様々あることから、EU加盟国であればユーロ圏である、ということではないんですね。
(参考:コトバンク)
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