【市販本独学】75時間で日商簿記3級合格!

 

本業は、個人事業主としてカフェを経営している私。

『エクセルで売上台帳と支出記録を付ける』といういわゆる単式簿記(+レジアプリ)で経理をしながら、「ちゃんとした知識をつけてきちんとした会計管理がしたい!」と思っておりました。

コロナ禍による緊急事態宣言で開店休業状態での店番時間を利用して、2021年のゴールデンウィークに入った頃から、ついに重い腰を上げて勉強することに。笑

資格試験の学習は通信講座を利用する方法もあるかと思いますが、費用削減のため市販の参考書・問題集のみで取得することが目標。

飲食店経営の場合は原価計算なども必要になるため、日商簿記2級取得を目指し、まずは新試験変更後初めての統一試験である2021年6月13日に実施された第158回検定試験にて日商簿記3級を受験し、無事合格することができました!

学習方法、学習時間、使用した参考書・問題集、試験の感想などを記録しておこうと思います。

 

事前知識と電卓

学習開始前の私の知識レベルは、自営店舗の経理は単式簿記で処理&白色確定申告で経費の勘定科目はうっすら知っている程度。

数年前に母が所有していた『世界一感動する会計の本です【簿記・経理入門】』をザッと読んだことがあり、「複式簿記とは?」をなんとなく理解した状態でした。

使用している電卓は、SHARP(シャープ)の12桁電卓EL-N732シリーズ。

ディスプレイを起こせるので見やすく、検算機能付き(前の計算と合計が一緒なら「OK」と表示される)なので貸借一致がパッとわかって便利です。

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使用参考書

いきなり簿記3級の学習から始めるのではなく、簿記学習の導入と基礎固めのために簿記初級の学習から始めました。

以前は簿記4級と呼ばれていた範囲で、ネット試験のみ実施されている簿記初級。

参考書は、TAC出版『スッキリわかる日商簿記3級 第3版』を使用。

筆記サンプル問題とネット受験模試(Windows OSのみ対応)が付いているので、合格できるだけの知識が付いているかも確認できます。

スッキリわかるシリーズは単元ごとにテキストと確認問題で構成されていて、自分が理解しているか確認しながら学習を進められるのが良いです。

なので、3級の学習もTAC出版『スッキリわかる日商簿記3級 第11版』を使用。

2021年度から日商簿記は新試験となり、試験時間が2時間から1時間へ変更・一部が出題範囲外となるなどの改定が行われたため、本来であれば2021年度版の第12版を使用するべきだったと思うのですが。

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実は、旧試験の最終実施である第157回(2021年2月28日実施)を受験するつもりで購入していたので(受験申し込みに出遅れてしまって受験できなかった。笑)、そのまま第11版で学習しました。

付属のチェックテストが2時間仕様であったものの、特に問題なく学習できました。

 

学習方法

まずは、「単元ずつテキストで学ぶ→対応した確認問題を解く」で学習していきます。

ただし、初級と3級では特に仕訳の単元で重複が多いので、3級の学習の際は初級で学習済みの単元は飛ばして、復習として確認問題のみ解きました。

テキストは、ただ読むのではなく、内容を自分なりに学習ノートにまとめながら理解するようにしています。

これをしておくと、試験合格後に参考書を売ってしまっても文字で知識が手元に残ります。笑

確認問題は、学習ノートとは別に確認問題専用ノートを用意しました。

間違えたら、「学習ノートに戻って復習→確認問題やり直し」を正答できるまで繰り返します。

帳簿・試算表・精算表・損益計算書・貸借対照表問題は、付属解答用紙をコピーして使用し、確認問題専用ノートに貼り付けています。

全単元の学習が終わったら確認問題を全部通して解き直し、間違えたところを再確認します。

最後に、付属のテストを解答して終了。

初級の学習には18時間、3級の学習には36時間を要しました。

 

試験対策

試験対策に使用したのは、TAC出版『2021年度版 スッキリうかる日商簿記3級 本試験予想問題集』

参考書と同じシリーズの問題集で、試験演習9回分の問題が掲載されています。

2021年度から新試験に変更され、試験時間と出題形式の変更があったため過去問での対策がしづらくなってしまいました。

しかも、変更後初実施となる統一試験だった第158回。

受験者としては、試験対策の頼みの綱な一冊でした。

また、問題用紙の持ち帰り及び試験内容の情報開示が禁止となったので、今後も過去問題集は発行されない可能性があり、予想問題集で対策していくのがセオリーになるのかなと思います。

1時間でタイマーをセットし、各回を解いて間違ったところを確認。

9回分全部できたら全部の中から間違えた問題を抽出して解き直し、点数の低かった回を再度1時間で解き直し。

総まとめとして、時間は計らずに1回〜9回を通して解いて終了。

問題集に使った時間は20時間でした。

また、試験直前の最終確認テストとして、簿記検定ナビさんが無料公開してくれている模試(1時間)も利用させていただきました。

 

試験結果と感想

結果は、100点満点中97点(合格点は70点)で合格でした。

学習時間としては、初級学習に18時間、3級学習に36時間、予想問題集に20時間、簿記検定ナビさんの模試に1時間、合計75時間での合格となりました。

第1問(仕訳問題)と第3問(精算表問題or財務諸表問題)は満点でしたが、第2問(伝票・帳簿問題)で1答ミスしてしまい、満点合格はできませんでした。悔しい…。

とはいえ、通常の合格率が50%前後(前回の157回に至っては67.2%)とされる簿記3級検定にも関わらず、合格率が28.9%となった第158回受験。

(参考:商工会議所の検定試験サイト|簿記 3級受験者データ

自分では、この成績は頑張ったと思っています。笑

第2問が想定されていた出題とは異なったため戸惑った受験者の方も多かったようですが(私もその1人)、問題集をしっかり解いておいたおかげでなんとかなりました。

第2問は配点が低いわりに、癖のある帳簿問題が出題されたりします。

最悪、第2問を全部落としたとしても第1問と第3問で70点取れれば合格できるので、第1問→第3問→第2問の順番で解くことが必須かと思います。

 

日商簿記3級は、初受験で無事合格できて一安心。

この調子で、本命の日商簿記2級受験に向けて学習していきます!

 

 

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