CAPITAL ONE CUP(EFL CUP):Manchester United vs. Norwich City

 

観戦日時:2013/10/29(金) 19:45 kick off
場所:Old Trafford

イングランド北西部、グレーター・マンチェスター(Greater Manchester)のトラフォード(Trafford)に位置するイングランドプレミアリーグ(Premier League)所属マンチェスターユナイテッドFC(Manchester United Football Club/以下マンチェスターU)の本拠地・オールドトラフォード(Old Trafford)。

アクセスは、マンチェスターの路面電車であるメトロリンク(MetroLink)のオールドトラフォード(Old Trafford)駅から南西へ約4.7km(徒歩約15分)。

Manchester United Tour 2013でも来日してくれたクラブレジェンド、ボビー・チャールトンことサー・ロバート・チャールトン(Sir Robert Charlton)によって命名された “シアター・オブ・ドリームズ(The Theatre of Dreams)”という別名でも親しまれています。

オールドトラフォード(オールドトラッフォード)は、フットボールファンなら人生で一度は行ってみたい憧れのサッカースタジアム。

イギリス語学留学中の2013年、語学学校の観戦バスツアーで訪れることができました!

日本代表でもおなじみの香川真司がマンチェスターUに在籍中だったこのシーズン。

観戦できたのは、イングランドのプロリーグ2部〜4部に相当するイングリッシュ・フットボールリーグ (English Football League/略称EFL)が主催のEFLカップ(EFL Cup)であるキャピタルワンカップ(Capital One Cup)の一戦。

EFLカップは1960年シーズンから始まった歴史あるカップ大会で、EFL所属とプレミアリーグ所属の92クラブがノックアウト・トーナメントの一発勝負(準決勝のみホーム&アウェー方式)で争うためジャイアントキリングも起きやすく、必ずしもプレミアリーグ所属クラブが優勝するとも限らない夢のある大会です。

決勝戦はロンドンにあるフットボールの聖地ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、優勝クラブには欧州チャンピオンズリーグ(UCL)、ヨーロッパリーグ(UEL)に次ぐUEFAカンファレンスリーグへの出場権が与えられます(カンファレンスリーグでも優勝すると翌年度のUELグループステージ出場権が得られる)。

また、EFLカップは大会の冠スポンサーによって命名されます。

2012-2013シーズン〜2015-2016シーズンはアメリカの金融会社であるキャピタルワン社(Capital One Financial Corporation)が冠スポンサーだったため、キャピタルワンカップという名称でした。

トーナメント4回戦、対戦相手は当時プレミアリーグ所属(その後、イングランド2部リーグ相当EFLチャンピオンシップ降格とプレミア昇格を繰り返しているものの、降格から1年での復帰で2021-2022シーズンはプレミア所属!おめでとうございます!)のノリッジ・シティFC(Norwich City Football Club)。

だいぶ掠れてしまっていていますが、座席はイーストスタンド(East Stand)のTier 2(2階)指定席で£15.00(2013年10月末時の日本円換算2400円前後)。

オールドトラフォードのスタンドは、メインスタンドであるサウススタンド(South Stand/2016年にボビー・チャールトンのデビュー60年を記念して『サー・ボビー・チャールトン・スタンド(Sir Bobby Charlton Stand)』に改名)、2階建てバックスタンドである『サー・アレックス・ファーガソン・スタンド(Sir Alex Ferguson Stand/2011年にアレックス・ファーガソンのマンチェスターU監督就任25周年を記念して改名)』ことノーススタンド(North Stand)、近隣の地名にちなんだ『ストレトフォードエンド(Stretford End)』とも呼ばれる2階建てホームサポーター側ゴール裏スタンドのウェストスタンド(West Stand)、メインスタンド側にアウェーサポーター席を用意した2階建てゴール裏スタンドのイーストスタンド(East Stand)で構成されていて、イーストスタンドの2階は格安席の部類だと思います。

チケット料金込みのバスツアーだったので、さらに団体割引等されての値段かもしれません。

留学先のケンブリッジ(Cambridge)からマンチェスターのトラフォードまでは車で3時間ほど。

19:45キックオフで19:00頃到着、わりとギリギリですね。笑

駐車場にあった『WELCOME TO OLD TRAFFORD』の文字にテンションが上がります。

そして、これがオールドトラフォード!でっか!

建物自体の迫力がすごいです。

バックスタンドに3階建てのマンチェスター・ユナイテッド博物館(Manchester United Museum)が併設されていて、イーストスタンドには5万平方メートルを超す世界最大級のオフィシャルショップ・メガストア(MEGASTORE)があります。

品揃えが豊富すぎて買い物が大変でしたが、友人や親戚へのお土産を買い込みました!

自分用の応援グッズは、こんなこともあろうかと日本から持参していた(笑)、夏にマンチェスターUがセレッソ大阪と長居スタジアムで対戦した際に購入したコラボマフラータオル(タオマフ)を利用。

ホームスタジアムにミュージアムとメガストアを併設し、試合のない日はスタジアム見学ツアーを行うことで収益をあげるというヨーロッパビッグクラブのスタイル、憧れます…。

【編集中:スタンフォードブリッジ】

【編集中:カンプノウ】

メインスタンド通路のトンネルは、ミュンヘンの悲劇(Munich air disaster)から50年の追悼式が行われた際に『ミュンヘントンネル(Munich tunnel)』と名付けられ、クラブ創設から現在までの歴史を振り返ることができるようになっています。

イーストスタンドの2階に着いてスタンドに入る前にビールを買ったら、アルコールはスタンドに持って入れなくてびっくり。

ブンデスリーガでは大丈夫だったのに…。

仕方ないので、なんとか飲み干してスタンドへ。

キックオフに間に合ってよかった。笑

収容人数約6万9000人ながら、ピッチが近いので2階席でも臨場感がすごいです。

オールドトラフォードにはオーロラビジョンがないので(それがまた歴史あるフットボールスタジアム感があって良い)、この小さい電光掲示板だけで情報を確認します。

長居スタジアムで観れなかった悪童ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)はベンチスタート。

今回こそルーニーのプレーが観たい!出場しますように!

メキシコ代表チチャリートことハビエル・エルナンデス(Javier Hernández)はスタメン!やっと観れる!

前シーズン、この年の3月に香川くんがプレミアリーグでアジア人初ハットトリックを達成した相手であるノリッジ・シティ戦でしたが、今回は香川くんはメンバー外。

オールドトラフォードでプレーする香川くんが観たい!と思ってツアーに申し込んだので、残念でした。

フランクフルトの試合でも乾くんを観れなかったし、せっかくヨーロッパにいるのにどうして…。笑

両チームのメンバーは以下。

【マンチェスターU】 監督:デイヴィッド・モイーズ(David Moyes)
●スタメン
GK:アンデルス・リンデゴーア(Anders Lindegaard)
DF:ラファエウ・ダ・シウバ(Rafael da Silva) リオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand) ネマニャ・ヴィディッチ(Nemanja Vidić) アレクサンデル・ビュットネル(Alexander Büttner)
MF:フィル・ジョーンズ(Phil Jones) アシュリー・ヤング(Ashley Young) トム・クレバリー(Tom Cleverley) ウィルフレッド・ザハ(Wilfried Zaha) 
FW:チチャリート(Chicharito) アドナン・ヤヌザイ(Adnan Januzaj)
●サブ
GK:ベン・エイモス(Ben Amos)
DF:クリス・スモーリング(Chris Smalling) ファビオ・ダ・シウバ(Fábio da Silva) 
MF:アンデルソン(Anderson) ライアン・ギグス(Ryan Giggs) ルイス・アントニオ・バレンシア(Luis Antonio Valencia)
FW:ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)

【ノリッジ・シティ】 監督:クリス・ヒュートン(Chris Hughton)
●スタメン
GK:マーク・バン(Mark Bunn)
DF:スティーブン・ウィテカー(Steven Whittaker) セバスティアン・バソング(Sébastien Bassong) ハビエル・ガリード(Javier Garrido) ライアン・ベネット(Ryan Bennett)
MF:ブラッドリー・ジョンソン(Bradley Johnson) ロバート・スノッドグラス(Robert Snodgrass) レロイ・フェル(Leroy Fer) ネイサン・レドモンド(Nathan Redmond)
FW:ウェズ・フーラハン(Wes Hoolahan) ヨハン・エルマンデル(Johan Elmander)
●サブ
GK:カルロ・ナッシュ(Carlo Nash)
DF:ラッセル・マーティン(Russell Martin)
MF:ジョニー・ハウソン(Jonny Howson) アンソニー・ピルキントン(Anthony Neil James Pilkington)
FW:ギャリー・フーパー(Gary Hooper) シアーノ・ベッキオ(Luciano Becchio) ジョシュ・マーフィー(Josh Murphy)

この、メインスタンドとピッチの近さたるや。

セットプレーのたびに、警備員さんたちが並びます。

さすが、フーリガンの国…。

アルコールを持って入れないのは、こういうことか…と思いました。笑

背番号14のチチャリートことハビエル・エルナンデスくんが前半20分にPKを決め、そのままマンチェスターUが1-0リードで前半終了。

ハーフタイムには、マンチェスターUのマスコットであるフレッド・ザ・レッド(Fred the Red)が登場。

レッドデビルズ(the Red Devils)というクラブの愛称からマスコット化された赤い悪魔のフレッド。

目が笑っていない絶妙に可愛くない顔のせいでとても不気味な彼ですが、悪魔という設定にもかかわらず愛嬌たっぷりのポージングを繰り出している様子に不思議と愛着が湧いてきます。笑

そして、私の応援するJリーグ・セレッソ大阪の母体であるヤンマーの広告が流れて、なんだかホッとしました。笑

2012年より、ヤンマーはマンチェスターUのオフィシャル・グローバル・パートナーを務めていました。

選手たちがピッチに戻ってきて、後半開始。

後半54分、ヘディングシュートを一度は弾かれるも再度ヘッドで押し込んだチチャリートの2点目!

ゴールシーン以外でも、躍動するエルナンデスくんがいっぱい観れて最高でした…。

途中、ノリッジ・シティのスノッドグラスがゴール前での頭部接触により倒れて動かなくなり試合中断。

大事無かったようで良かったですが、結果、アディショナルタイムが11分もありました。

そして後半78分、試合中にウォーミングアップで出てきただけで歓声あがるほど愛され具合がハンパないルーニーが、ザハと交代でついに登場。

やっとルーニーが観れる!!!

後半88分、ゴール前で相手DFがクリアしたボールをフィル・ジョーンズがそのままゴールにブチ込み3-0。

そしてアディショナルタイムの後半95分、この試合の個人的ハイライトとも言えるシーンが。

後半93分にヤヌザイと交代で入ったばかりだったサイドバックのファビオ・ダ・シウバが前線にいるの確認したルーニーが、センターライン付近からフィード。

それをファビオがしっかりと流し込み、ゴールして4-0。

このアシストが最高すぎました…やっぱルーニーすごい…。

そのまま4-0、マンチェスターUの快勝で試合終了。

バクスタ、実はシートに“MANCHESTER UNITED”と描かれていたんですね。

スタンドを出たところで、香川くんが写っているチケットポスターを発見!

香川くんもすっかりマンチェスターUの選手なんやなぁ…としみじみ思いました。

スタジアムを出て、最後にファーガソン監督の像を撮影。

オールドトラフォードでの試合観戦、本当に楽しかった!

プレミアのリーグ戦ではありませんでしたが、観に行って良かった!と思える試合でした。

 

試合終了は22:30頃でしたが宿泊はなしで、ツアーバスでケンブリッジに帰ってきたのは日付が変わってから。

サッカーと全然関係ない話なんですが、夜道で何だか後ろから威圧感を感じるな…怖いな…と思って振り返ったら、そこには大きな大きなオリオン座が!

ヨーロッパは日本と比べて北緯が高いので空が近く、ケンブリッジは空気のわりと澄んでいる街で、しかも秋だったからでしょうが、本当に本当にびっくりしました。笑

ちなみに、ケンブリッジにもケンブリッジユナイテッドFC(Cambridge United Football Club)というクラブチームがあります!

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