SJ/ストックホルム→コペンハーゲン

 

SJことSJ AB(Statens järnvägar aktiebolag/aktiebolagはスウェーデン語で株式会社を意味する言葉で、ABはその略称)は、スウェーデン国内列車およびデンマークの首都・コペンハーゲンやノルウェーの首都・オスロへの国際列車を運行する、旅客鉄道事業を担うスウェーデン国有企業。

元々はスウェーデン国営事業である国家鉄道(国鉄)でしたが、2000年頃に国有企業となりました。

とはいえ、社名自体が「国鉄(Statens järnvägar)」なので、日本語では「スウェーデン鉄道」のほか「スウェーデン国鉄」と呼ばれたりもします。

 

2015年8月27日、スウェーデンの首都・ストックホルムからデンマークの首都・コペンハーゲンへの移動に利用。

ストックホルムのSJ駅は、ストックホルム中央駅(英: Stockholm Central station/瑞典:Stockholms centralstation)。

【google map】

ストックホルムの街の中心地にあり、ストックホルムの地下鉄であるトンネルバーナ(Stockholms tunnelbana)やストックホルム・アーランダ空港(英:Stockholm-Arlanda Airport)への空港列車アーランダエクスプレス (英:Arlanda Express)との乗り換え駅でもあります。

↓ストックホルム観光・地下鉄について↓

 

広々とした、ストックホルム中央駅のホール。

ツーリストインフォメーション(観光案内所)もあり、無料のガイドマップなどが手に入ります。

鉄道チケットはSJの公式サイトで事前購入できますが、購入したチケットはPDFを印刷して持参するか駅の券売機または窓口で発券する必要があります。

SJ公式サイト(英語)

もちろん駅で直接購入もできます。

ICチップ付きのクレジットカード等なら、券売機でチケット購入可能。

現金やICチップの付いていないクレジットカード等での購入は窓口で。

窓口で購入したチケットがこちら。

チケットに記載されている、Tågは列車自体の番号、Vagnは号車、platsは座席番号。

なぜかCPH Airport(コペンハーゲン・エアポート)とありますが(行き先はコペンハーゲン中央駅と伝えたのですが、買ってすぐ確認せずに気づけなかった…)、終点はコペンハーゲン中央駅(コペンハーゲン空港を経由した後15〜20分ほど)なので、乗っていれば着きます。

車掌さんに「コペンハーゲン空港って書いてるけど、コペンハーゲン中央駅まで乗っていて大丈夫ですか?」と確認しましたが、ストックホルム中央駅からコペンハーゲン空港駅までの料金もコペンハーゲン中央駅までの料金も一緒なので問題ない、とOKいただきました。助かった。

私みたいにならないように、鉄道のチケットは購入時にきちんと確認してくださいね…。

2015年8月27日(木)12:21ストックホルム発/17:09コペンハーゲン空港着(コペンハーゲン中央駅着は、おそらく17:20過ぎ)、高速特急列車スナッブトーグ(Snabbtåg)の二等車(2 klass)で、558.00クローナ(SEK)。

料金は日や時間によって変わるので(なるべく早めに買っておくほうが安いそう)、乗車の2日前にスケジュールと予算を考慮して購入しました。

変更・返金不可の一番安いチケットにしましたが、値段の少し上がる変更可チケット・返金可チケットも選べます。

 

少し時間に余裕があったので、駅構内のコンビニ・プレスビーロ(Pressbyrån)で朝ごはんを購入。

ホールのベンチでいただきます。

スウェーデンといえば、シナモンロール!

シナモンロールは、スウェーデン語で「カネールブッレ(Kanelbulle)」。

カネール(kanel)がシナモン、ブッレ(bulle)が団子状のもの=菓子パンのことだそう。

菓子パンとコーヒーのセット価格で、24.00クローナ(税込)でした。安い!ありがたい!

スウェーデンを発つ前に、シナモンロールを食べれて嬉しかったです。

 

電光掲示板で、列車の発着場所や運行状況を確認できます。

私の乗る列車のプラットホームは11だったので、11-19の案内の方へ進みます。

ホームに到着。

スウェーデン第3の都市・マルメ(Malmö)経由コペンハーゲン行き。

6号車の乗り場で待ちます。

到着した列車にBISTROの文字!

私の乗る車両の隣が食堂車でした!

ちなみに一等車(1 klass)は座席で食事付きだそうですが、二等車は食事なし。

ですが、こちらの食堂車で食事の購入ができます(二等車でも追加料金で食事の用意をしてもらえるみたいです)。

5時間の長旅、食堂車があるのはありがたい〜!

Wi-Fiも無料で使えました。

やはり動画を見るには速度が遅すぎでしたが、無料なので文句言えない…。笑

私は通路側の座席だったのですが、それぞれの座席にコンセントがあるのが何よりありがたかったです。

フィンランドのVRでは、窓際それも上部にまとまっている車両にも乗ったのですが、PCのプラグが外れて落ちて来そうで、ちょっと怖かったりしたので…。笑

さて、お待ちかねの食堂車チェック!

食堂車と言ってもレストランのようなタイプではなく、売店とカフェスペースです。

私が幼稚園くらいの頃(1990年代前半)は、大阪-東京の「のぞみ」じゃない新幹線にも食堂車があって(確かダブルデッカーの1階部分が売店みたいになっていた)、祖父・祖母と関東に住む従姉妹に会いに行く度に食堂車を楽しみしていたのですが、その頃の記憶をふと思い出して、余計にテンションが上がってしまいました。笑

サンドイッチやスナック類はもちろん、ランチボックスやジュース、ミニボトルのワインが並んでいます。

購入した食べ物は、こちらの電子レンジで温め可能。

私が購入したのはこちら。

チキンとアジアンヌードルサラダ(Asiatisk Nudelsallad med kyckling)は75.00クローナ(税込)。

コーヒーは20.00クローナ(税込)。

特にアジアン感は感じませんでしたが(アジアも広いですからね!笑)、普通に美味しいパスタサラダでした。

コーヒー(紅茶)は、なんとお代わり自由!(※最初の紙コップをずっと使います)

さすがフィーカ(コーヒー休憩のこと)の国・スウェーデンの鉄道!

売店のおばちゃんが「お代わり自由よ〜」と優しく教えてくれました。

購入した物は座席に持って戻れますが、のどかな風景を眺めながら食堂車でまったりいただいてから、ちゃっかりコーヒーのお代わりを持って座席に戻りました。

 

トイレもチェック。

北欧の鉄道のトイレは、清潔かつ日本人にはゆったり感じられる広さなのが良いです。

 

隣の座席の方が下車されてからは、座席もさらにゆったり感じられて快適でした。

途中で停車した駅の駅舎が可愛かった…。

可愛い駅舎と言えば、リンシェーピング(Linköping)中央駅にも停まります。

写真撮り逃しましたが…。

ユニバッケンの記事で紹介した「長くつ下のピッピ」などの世界を楽しめるテーマパーク、アストリッド・リンドグレーン・ワールド(Astrid Lindgren Värld)のあるヴィンメルビー(Vimmerby)へ行くには、リンシェーピング中央駅で下車して、クストピーレン(Kustpilen)という路線に乗り換えです。

窓側の席に移っても大丈夫かな〜とは思ったんですが、また別のお客さんが途中の駅で乗って来られるかもしれないし…と思って移らずにいました。こういう時に出る日本人感。笑

マルメ駅に到着。

写真ではわかりにくいですが、ホームの壁に車窓の風景がプロジェクターで映されていて、景色が移り変わっていくのが面白かったです。

マルメは、スウェーデン南端の方にある街。

地図で見るとびっくりするのですが、ストックホルムから約4時間半以上、かなり南下しました。

【google map】

なので、マルメ駅からはすぐ海。

バルト海を少し渡れば…

あっという間に、デンマークはコペンハーゲン。

予定時刻より30分近く遅れての到着でしたが、まあそんなもんでしょう。笑

スウェーデンとデンマークはシェンゲン協定加盟国同士なので、入国審査はありません。

ですが、デンマークからSJでスウェーデンへ渡る際はID(身分証)チェックがあるようなので要注意です。

また、IDチェックはなくともチケットのチェックはもちろんあるので、乗車中はいつでもすぐチケットを出せるようにしておきましょう。

5時間半ほどの長時間乗車ではありましたが、食堂車と二号車でも快適な座席で(Wi-Fiは遅かったですが…。笑)、長時間が苦にならない良い鉄道旅でした。

そういえば、食堂車へ移動する際などに、他の乗客の方に一瞥されることはフィンランドの鉄道より多かった気がします。

それはおそらく、フィンランドは日本人女性の一人旅もあまり珍しくはないからで、それがスウェーデンだとアジア人女性が一人で鉄道しかも長距離路線に乗っているのを不思議られたのかな〜?と。

差別?と感じてしまう方もいるかもしれませんが、日本で外国人が珍しい地域で外国人がいるとつい気になってしまう時のそれの感じで、私は特に嫌な感じはしませんでした。

もちろん何も感じない方もいらっしゃるでしょうし、日本人も他のアジア人もそこら中にいるトロント(カナダ)で外国ながら何も珍しがられない状況でしばらく過ごしていたので、珍しがられることに過敏になってしまっただけかも知れませんが。

改めて、「お邪魔します」の気持ちを大事にせねばと思った出来事でした。

コペンハーゲンのSJ駅は、コペンハーゲン中央駅(英: Copenhagen Central station/瑞典:Köbenhavn H/丁:Københavns Hovedbanegård)。

【google map】

デンマーク最大の鉄道駅で、主にデンマーク国鉄De danske Statsbaner (DSB)の駅ですが、SJも乗り入れています。

デンマーク国内の移動はDSBですが、スウェーデン⇔コペンハーゲン間の移動はSJだけなので要注意。

世界で3番目に古いテーマパークのチボリ公園(Tivoli Gardens)に隣接した、シックで素敵な駅舎です。

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