訪れた日:2017年12月…
おとぎの館!ユニバッケン(スウェーデン)2015〜ピッピもムーミンも〜
訪れた日:2015年8月25日(火)
ユニバッケン(Junibacken)は、スウェーデンの首都ストックホルムはユールゴールデン島(Djurgården)にある絵本や児童書がモチーフのミュージアム。
ユールゴーデン島は、かつてはスウェーデン王室の狩猟場だった島だそう。
現在も王領地ではありますが、国王が市民のためのレクリエーションパークに作り変え、遊園地や博物館をオープンさせました。
ユニバッケンもその一つとして、1996年にスウェーデン王室によって開業。
『長くつ下のピッピ(Pippi Långstrump)』で有名なスウェーデン出身の作家、アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)の作品をメインとした子供のための体験型ミュージアムです。
専用駐車場はないので、アクセスは公共交通機関が便利。
↓市内交通の乗り方など↓
地下鉄の最寄駅であるカーラプラン駅(Karlaplan)からは徒歩15分ほど。
さらにトラムやバスだと、最寄りの停留所から徒歩3〜5分ほどです。
カーラプラン駅(Karlaplan)から67番バスに乗り、ノーディスカミュージアム(Nordiska Museet)/バーサミュージアム(Vasamuseet)/ユニバッケン(Junibacken)で下車。
もしくは、地下鉄中央駅(T-Centralen)から69番バスまたは スルッセン駅(Slussen)から76番バスに乗り、ユールゴーズブロン(Djurgårdsbron)で下車。
トラムの場合は、地下鉄中央駅(T-Centralen)またはセルゲル広場(Sergels torg)から7番トラムに乗り、ノーディスカミュージアム(Nordiska Museet)/バーサミュージアム(Vasamuseet)/ユニバッケン(Junibacken)で下車。
【google map】
ユニバッケンのそばまで来ると、アストリッド・リンドグレーン像がお出迎え。
外壁にはピッピちゃんたちが飾られていて、わくわくします。
私が訪れた2015年は、お隣の国フィンランドの大人気キャラクターであるムーミンの作者、トーベ・ヤンソン(Tove Marika Jansson)の生誕100周年イヤーだったので、期間限定の特別展示も行われていました!
ナーンタリのムーミンワールドに行ったばかりなのに、スウェーデンでも楽しめるなんて!と、うきうきが倍増。笑
というわけで、いざ入館!
入館料は、2015年は159.00クローナ(税込)でした。
2019年現在は、185.00クローナ(税込)に値上がりしています。※2歳未満は無料、2歳〜15歳は155.00クローナ(税込)
また、2017年6月1月より、ユーロでの支払いもOKになったそう。
入館料を払うと、紙のリストバンドが渡されました。
入館料にはストーリー・トレインというライドアトラクションの料金が含まれていて、その乗車確認にリストバンドが必要とのこと。
入場口そばにはクロークとコインロッカーもあります。
ミュージアムと言っても体験型の施設なので、大きな荷物がある場合は預けてしまいましょう。
ちなみに、奥はミュージアムショップ。
展示出口がショップに繋がっていて、そのショップが入場口そばのクロークエリアに繋がっています。シンプルかつオシャレで機能的。
入場して最初のエリア。
お店屋さんが並んでいたり。
大きなお猿さんがいたり。
早速、絵本の世界に飛び込んで、おままごとをしたり遊具で体を使ったりして遊べます。
子供が見て触って楽しめる展示にも関わらず、セットはわりと細部までこだわって作られています。
展示に見入っていたら、ちびっこ達がおままごとに誘ってくれたりして、たまらなく可愛かったです。笑
奥へ進むと、アストリッド・リンドグレーンの仕事場を再現したエリア。
原画なども展示されています。
さらに進むと、ライドアトラクション“ストーリー・トレイン”の乗り場。
「VIMMERBY」とは、アストリッド・リンドグレーンの故郷であるヴィンメルビーことですね。
ストーリー・トレインは15分ほどのライドアトラクションで、このアトラクションのためにアストリッド・リンドグレーンが書き下ろした物語の世界を旅します。
ライド中は物語の読み聞かせのようなガイドアナウンスがあり、多言語から選ぶことができます。日本語もあり。
ちなみにスウェーデン語バージョンは、アストリッド・リンドグレーン本人のガイドアナウンスになっているそう。豪華。
ライド中の撮影は禁止なので写真はありませんが、人形やドールハウス、細かいセットやライティングなどで物語の世界が表現・展開されています。
ミュージアムなのに、本格的なライドアトラクションがあることにびっくり。
このアトラクションを基にした本も、“The Storybook Journey”として販売されています。
ライドを降りると、少し広々としたスペースに出ました。
建物全体の2階にあたります。
ショーが行われる小さなステージがあったり。
ピッピちゃんの住む“ごたごた荘”が再現されていたり。
お家の中にも、もちろん入れます。
2階からは、ステージ前が見下ろせます。
床には、けんけんぱの枠が書かれてたんですね〜。
ステージのPAもこっそりあります。
ここのエリア、ビュッフェ形式のレストランにもなっています。
飾り付けがパーティーみたいに賑やかで可愛いです。
海沿いのテラス席もあって気持ちよさそう。
※レストラン代金は、入館料とは別料金です。
その先は、毎年変わる特別展示のエリア。
2019年現在は、スウェーデンでは著名な作家の1人であるバルブロ・リンドグレーン(Barbro Lindgren)作品の特別展示となっています。
2015年当時は、ムーミンの特別展示でした。
特別展示室へ進むと…
そこはもう、ムーミン谷!
ムーミンハウスの中も、きちんと再現されていました。
パントリーの出口まで、ムーミンワールドのムーミンハウスと一緒!
池?いや、スイミング小屋があるということは海?には、プロジェクションマッピングでお魚たちが泳いでいます。
飛び石は固定されていないので要注意でした。笑
お空に浮かんだ気球には、ヘムレンさんとスニフ。
おしゃまさん ことトゥーティッキも。
奥には特別展示室用の劇場も。
この席だけちょっとVIP。
ここはスナフキンの焚き火かな?
ライトで表現された火がリアル。
ここは、エンマさんの劇場かな?
ニョロニョロの洞窟もありました。
ムーミンワールドのプチ出張所って感じですね。笑
正直そこまで広くはないスペースなのに実際より広く感じるくらい、ぎっしりとムーミンワールドが再現されていて満足な特別展示でした。
特別展示室を抜けると、たくさんの児童書や絵本も取り扱うミュージアムショップです。
ミュージアムショップといっても、ミュージアムの関連グッズだけが販売されているわけではありません。
イギリスの、くまのパディントン!
同じくイギリスの、メイシーちゃん!
フランスの、星の王子様!
そして、フィンランドのムーミン!
ヨーロッパの児童文学グッズが多数取り揃えられています。
もちろん、このミュージアムのメインであるピッピちゃんの本やグッズもいっぱいです。
ミュージアムのお庭には、バナナのなる木。※本物のバナナではないです。笑
『長くつ下のピッピ』と言えばレモネードのなる木だと思うのですが、関係はないのかな…?
お庭にもステージがあり、ちょうどお歌遊びの時間でした。
お庭のエリアは入館料なしで楽しめます。
地元のちびっこやパパママには嬉しいだろうな〜。
PAブースまで可愛いのは反則。
ユニバッケンは10:00〜17:00の開館が基本で、夏の間だけ18:00まで開館しています。
開館時間・閉館時間は稀に前後することもあり、閉館日も月によって異なるので、訪れる前に必ずオフィシャルサイトのOpening hoursのページをチェックしてくださいね。
Junibacken
Location:Junibacken Galärvarvsvägen 8 Stockholm
ヘルシンキのレストランで出会ったご夫婦の奥様に教えてもらうまで、恥ずかしながら『長くつ下のピッピ』がスウェーデンのお話だとは知らなかった私。
素敵な出会いのおかげで、素敵なミュージアムを訪れることができました。
ちなみに、アストリッド・リンドグレーンの故郷である、スウェーデン南東部スモーランド(Småland)地方の小さな町ヴィンメルビー(ヴィンメルビューとも表記される/Vimmerby)には、アストリッド・リンドグレーンが生まれ育った1900年代初めの村と彼女の物語の世界を再現した、アストリッド・リンドグレーン・ワールド(Astrid Lindgren Värld)というテーマパークもあるので、長くスウェーデンに滞在される方には、そちらもおすすめです。
私も子供ができたら、子供と一緒に遊びに行きたい。
Astrid Lindgren Värld
【google map】