2015夏・ドランメン

 

首都オスロから約40km離れた、ノルウェー主要都市の一つであるドランメン(Drammen)。ノルウェー第6位の都市圏です。

【google map】

都市の中心部は谷の終わりに位置しており、ドランメンフィヨルドへと流れるドランメン川(Drammenselva)の両側に街が広がっています。

フィンランドのムーミンワールド、

スウェーデンの旧市街ガムラスタン 、

デンマークのチボリ公園とニューハウン、

…と、ずっと行ってみたかった場所を巡ってきた北欧旅でしたが。

最後の目的地・ノルウェーにやってきたのは、ノルウェー人の友人に会うためでした。

なので、ノルウェー編は名所の紹介や写真が少なめです。ご了承ください。

ドランメンは、その友人の地元。

デンマークのコペンハーゲンからフェリーDFDSシーウェイズ(DFDS Seaways)で、17時間かけてオスロに到着。

ドランメンへは、オスロ中央駅(Oslo Sentralstasjon)からノルウェー国鉄NSB(2019年にVyVygruppen ASへ改称)で向かいます。

 

2015/8/29

オスロ中央駅の券売機でチケットを購入。

オスロ中央駅からドランメン駅までは、Lokaltog(ローカル列車)またはRegiontog(地方列車)で45分ほど。104クローネでした。

列車は指定ですが、指定席はなし。

改札はありませんが、乗車中に車掌さんが来てチケットを確認されるので(来ない場合もあります)、乗車中はチケットをすぐ出せるようにしておくといいです。

ホームへのスロープとスロープ式のエスカレーター。

人口密度の低さがなせる業だとは思いますが、北欧の中でも特にノルウェーはバリアフリーが徹底されている印象です。

ホームでドランメン行きの列車が来るのを待ちます。

来た!白地に赤のカラーリングと丸いフォルムが可愛いです。

ヴィジョンで駅名を表示してくれているので、アナウンスが聞き取れずに乗り過ごす心配をしなくていいのがありがたい。笑

車内は明るく清潔でゆったりしています。

スーツケース置き場が固定できるようになってるのが良い。

車窓は、すぐに長閑な風景に。

いいなあ…癒される…。

川に差し掛かれば、もうすぐ到着。

この綺麗な風景に、「はい。ドランメン、もう絶対好き」って思いました。

ドランメン駅に到着。

駅のホールで友人を待ちます。

シンプルですが、陽の光がたくさん入って素敵な駅。

到着する電車の時刻表と出発する電車の時刻表。空港みたい。

Drammen Stasjon

Location:Strømsø Torg 1, 3044 Drammen

【google map】

友人が迎えに来てくれて、無事再会!駅の外へ出ます。

駅前広場が広々としていて良き。

駅前広場にを囲むようにバス停がたくさんあって、バスターミナルのようになっています。

ドランメン市内の公共交通機関はバスのみ。

1910年頃から60年近く、市内交通はスカンジナビア諸国では初めて導入されたトロリーバスだったそう。

ドランメンはオスロを中心に運行されている公共交通Ruterの5Vゾーンにあたるのですが。

管轄が違うのか、オスロ市内交通のICカードは使えないようで。

とはいえ、ドランメンの市街地とてもコンパクトなので、市街地に宿泊するならバスは利用せず徒歩で十分散策できます。

友人宅が市街地より少し離れているので、今回はドランメン市内用のプリペイドICカードを事前に用意してくれていました。ありがたい。

まずは友人宅へ向かい、ご家族に挨拶して少し休憩してから、お茶をしに再び市街地へ。

川沿いにあるカフェレストランGLASSへ行きました。

川側にウッドデッキの客席があり、ドランメンの綺麗な景色を眺めながら寛げます。

…めちゃめちゃ逆光。笑

逆光じゃない側の景色をどうぞ。

カナダや北欧、おそらくロシアもですが、緯度の高い地域の夏は本当に日差しが眩しいのでサングラス必須です。

 

ジェラートとコーヒーでまったりしました。

2020年現在は、GLASSは残念ながら閉店してしまってBølgen & Moi Drammenという別のレストランになっていますが、ウッドデッキの客席は利用できるようです。

Location:Nedre Strandgate 4, 3015 Drammen

【google map】

晩ごはんは友人宅でいただきました。

デザートに、友人姉妹が手作りしてくれていたストロベリーチーズケーキ。

美味でした。女子が集まるとスイーツばかり食べてしまうなあ…。笑

 

2015/8/30

この日は1日、ドランメン観光!

まずは、ドランメンミュージアム(Drammens Museum)マリエンリスト(Marienlyst)邸へ。

1867年に設立されたドランメン芸術協会、1908年に設立された旧ドランメンミュージアム、1959年に設立されたグルスコゲン(Gulskogen)農場を再構成して、1996年に設立されたドランメンミュージアム。

ドランメン市内に関連施設も点在しますが、ドランメンミュージアムのメインとなるのが、歴史的建造物のマリエンリスト邸。

ノステタンゲングラス(Nøstetangenglass)やバロックシルバー、1700年代の陶磁器・家具・織物・インテリア・宗教芸術・民芸品などのコレクションと、近代アートやデザインなどが展示されています。

入館料は、2015年当時は大人50クローネでした。※2020年現在は大人100クローネ

色鮮やかなスカンジナビアの家具や民芸品と機能的な近代北欧デザインの家具、どちらも楽しめます。

外には、1700年代後半の木造建築物が展示されています。

そして、なぜか日本風の施設。

鳥居?神社?と思いきや。

コペンハーゲンのチボリ公園に続き、日本から遠く離れた北欧で2回目の日本庭園!

しかも、本格的。

何より、友人の地元に日本庭園があるというのが嬉しかったです。

縁側のような屋根も良き。

また、マリエンリスト邸の敷地内にはショップとカフェも併設されています。

カフェで、クランセスタン(Kranse stang)というアーモンド生地のクッキーとピスタチオのマカロンをいただきました。

他にも自家製ケーキや、バゲットやスープなどの軽食もいただけます。

Drammens Museum(Marienlyst)

Location:Konnerudgata 7, 3045 Drammen

【google map】
Drammens Museum公式サイト(ノルウェー語)

ドランメンミュージアムからドランメン駅の方へ向かい、橋を渡ります。

奥に見えるネオゴシック建築は、ドランメンの教区教会であるブラジャーネス教会(Bragernes kirke)

せっかくなので近くまで行ってみます。

橋からブラジャーネス教会までの間は、広場が続きます。

また、広場を中心に飲食店やショッピングモール、映画館などのある繁華街エリアが広がっています。

繁華街エリアと言っても、治安のいい穏やかな商店街という感じです。

橋からブラジャーネス教会までのちょうど真ん中あたりにある、お城の門のような左右対称の建物。

向かって右側は、ドランメン市役所と観光案内所。

左側には、チェーンのジュース店JOE & THE JUICEが入っていました。

ブラジャーネス教会に到着。

時計台のようでもあり、ドランメン市民の生活の一部感があって良きです。

教会の前にある像。左側はシカさんかな?

右側はクマさん。可愛いです。

マンホールもブラジャーネス教会で可愛かったです。

Bragernes kirke

Location:Cappelens gate 9, 3016 Drammen

【google map】

お腹が空いてきたので、遅めのランチへ。

お店は失念してしまったんですが、生ハムのパニーニをいただきました。

ボリュームたっぷり。

腹ごなしに、ドランメン川の河川敷を西へ散歩します。

綺麗な空と綺麗な川と綺麗な遊歩道。最高です。

地球環境のため、自家用車の使用を控える運動をしているドランメン。

公共交通の利用のほか、自転車の利用も推進しています。

ビーチというか砂場?もあって、子供達も楽しそう。

ブタさんファミリーの像もありました。ぶちゃかわ。

ビーチバレーのコートがあったり。

水鳥もたくさん。

ドランメン川、水がとにかく澄んでいて綺麗です。

その後は、映画館で映画を観たりショッピングモールへ行ったり、街遊びを楽しんで。

ディナーは、繁華街エリアにある友人オススメのピザレストランLizzis pizza Drammenへ。

ボリュームたっぷりのピザが美味しいのはもちろんのこと。

カントリー風の店内がめちゃめちゃ可愛くて居心地のいいお店だったのに、写真を撮っていない…。

店内の雰囲気は、ぜひホームページなどでチェックしてください!笑

Lizzis pizza Drammen

Location:Øvre Torggate 4, 3017 Drammen

【google map】
Lizzis pizza Drammenホームページ(ノルウェー語)

穏やかで可愛らしい街・ドランメンを満喫した1日でした。

 

2015/9/2

9月2日の話の前に少しオマケ。

前日(9月1日)に、オスロ観光から友人宅へ戻ったのですが。

帰宅後、友人が用意してくれたデザートです。

スポンジとフルーツ系クリームのケーキをマジパンで包んだマジパンケーキ。

繊細なマジパン細工やチョコレートソースなどでデコレーションされた見た目も素敵なんですが、なぜかカット前の写真が見当たらない…撮ったはずなのに…。笑

ノルウェーだけでなく北欧諸国で親しまれる北欧の定番ケーキですが、マジパンはアーモンドプードルが原材料なため、マジパンケーキは少し高価。

そのため、主にバースデーケーキとしてなど特別な時に食べることが多いそうですが、初めて北欧に来た私に食べさせるため、わざわざ用意してくれたということが嬉しかったです。

そんなこともありながら、9月2日は、いよいよ日本への帰路に着く日。

空港へ向かう前に、繁華街エリアにある友人おすすめのカフェcondelicaへ。

鮮やかなケーキは、どれも美味しそう。

ノルウェーには、マジパンケーキ以外にもう一つ、大切にされている伝統的なケーキがありまして。

それがこちら、クランセカーケ(Kranse kake)。

これが飾られているので、私に見せるのも兼ねて連れて来てくれました。

クランセとはリースや王冠などの“輪”を意味し、カーケはノルウェー語でケーキのこと。

少しずつサイズの違うリング型のケーキを18枚積み重ねて作られるケーキで、結婚式やクリスマス、ナショナルデーなど大きなお祝い事の際に用意されます。

ノルウェーが舞台のモデルとなったディズニー映画『FROZEN(アナと雪の女王)』の短編『Olaf’s Frozen Adventure(家族の思い出)』で、クリスマスパーティー準備中の冒頭シーンにも登場するケーキです。

マジパン生地(マジパンケーキのようなデコレーション用ではなく、生地用マジパン)で作られるため、クッキーのようなサクサクした食感だそう。

ドランメンミュージアムのカフェで食べたクッキー・クランセスタン(Kranse stang)もアーモンド生地なので、クランセカーケのスティック版(stangは棒という意味)ということで名付けられたのかも。

condelicaでは、スイーツだけでなく軽食もいただけます。

キッシュとサラダのプレートをいただきました。

北欧最後の食事…。

北欧の料理は(キッシュはフランス料理ですが。笑)好みの味付けのものが多かった印象ですが、中でもノルウェーでは、友人のおかげで美味しい料理やスイーツにたくさん出会えました。感謝。

condelica

Location:St. Olavs gate 5, 3017 Drammen

【google map】
condelicaホームページ(ノルウェー語)

これにて、ドランメン観光および北欧観光は終了!

ドランメン駅から空港特急フリートーゲ(Flytoge)でオスロ空港ことガーデモエン空港(Gardermoen Airport)へ向かいました。

 

とにかく自然が綺麗&建物や街並が可愛くて、景色が最高。

街は清潔で治安が良くて穏やかで、オシャレで美味しい飲食店もたくさん。

ドランメンは友人の地元でなければ出会わなかった街ですが、北欧でいちばんお気に入りの街となりました。

オスロからもそんなに遠くないので、ノルウェーを訪れる際には是非ドランメンへも足をのばしてもらえたら嬉しいです。

私も絶対また遊びに行きます。

 

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