ロンドンとニュー…
西野亮廣独演会 in NY
日時:2015/4/13(月) 18:30開場 19:00開演
場所:The Main Stage Theater(416 West 42Street)
料金:無料
せっかく近いので、トロント滞在中に一度くらいはニューヨーク旅行してみようとは思っていたものの、タイミングを決めかねていた1月頃。
キングコングの西野さんがニューヨークで独演会をされるとの情報を入手。
日程を調べるも検索でヒットしない。
「いつされるのかなー?」と何気なくツイッターでツイートしたところ、なんと西野さんが直々に日程と入場無料というアナウンスをリプライしてくださいました。
私、西野さんのフォローすらしていなかったのに!笑
これをエゴサーチ芸人と忌み嫌う方もいらっしゃるかもしれない。
その結果が、炎上芸人なんていうレッテルなのかもしれない。
ただ、エゴサーチなんて自己マーケティングの一環だと思うし、芸能人がフォロー外からリプライを飛ばすなんて素晴らしく仕事熱心な方だなと驚き、「これは行くしかない」と相成りました。
中学時代、キングコングの大ファンだった私。
月1000円のお小遣いでは劇場なんて行けず、出演されているお笑い番組を片っ端からビデオテープに録画し。
月1000円のお小遣いをやり繰りする中で、唯一買えたお笑い雑誌の今は亡き150円のマンスリーよしもとを熟読し。
劇場に通えなくても存在と笑いをリアルに感じられるツールがラジオしか無かったあの頃を考えると、タレントさんと簡単に直接繋がれるなんてすごい世の中になったものです。
会場は満員。
整理券配布とのことでしたが、私含め席の確保を事前にお願いしていたお客さんでほぼ埋まってしまっていたようです。
『独演会』というと、噺家さんの場合は落語会ではない単独公演という意味合いになるかと思います。
ですが、西野さんは漫才師ですので、“1人喋り公演”といった感じでしょうか。
センターマイク1本だけで1時間半の公演をノンストップで話し続け、お客さんに笑い楽しんでもらい続けるなんて至難の業です。
それをやってのける芸人さんというのは、本当すごい仕事。
トークの最後のネタは、相方・梶原さんのことにしようと決められてたようで。
お二人の昔話が、私が昔聴いていたキングコングのラジオのノリそのもので。
イラストだなんだと個人で活動されることも多くなった西野さんですが、やはり根本はキングコングという漫才コンビなんだな、と熱いものが垣間見えた気がしました。
10年以上越しで未だ行けたことのないキングコングライブも、そろそろ行かないとな。
終演後は、フリーライブにも関わらずサプライズでレセプションパーティーまで行われました。
ビール会社のキリンが缶ビールを提供してくれたとのことで、キリンビールが振る舞われていました。
北米在住者にとっては、日本のビールは高いもの。
海外にいながら日本のお笑いイベントを楽しめて、さらに日本の味をタダで振る舞ってもらえるなんて、なんと粋なことでしょう。
そもそも今回の公演は、西野さんが2年前にニューヨークで行われた個展のスタッフさんたちへお礼の意味で企画されたとのこと。
それなのに、そのスタッフさんたち以外もオール入場無料なのですから、太っ腹な話です。
そしてまた、今回の公演も恐らくニューヨーク在住であろうボランティアスタッフの方々が会場での入場案内や物販などをされていらっしゃいました。
公演中に「今回はよしもとの社員が1人も来ていない」と西野さんもおっしゃっていましたが、この公演はボランティアスタッフさんたちのおかげで運営されたようなもの。
入場無料で開催してくれた西野さんやスタッフさん、運営に携わられたボランティアスタッフのみなさんへの感謝の気持ちを持てたことも含め、本当に良いニューヨークの夜でした。
嫌われ芸人という風潮がある西野さんですが、ご本人の本質は嫌な人というよりもむしろ“サービス精神旺盛な気の良い兄ちゃん”という印象。
もっとも、西野さんは「嫌われている」というノリを昇華することを楽しんでらっしゃるようですし、もっと嫌ってもいいのかなとも思いますが、それはそれで思惑通りな気もするし…。
確かに、ちょっと癪な人なのには違いなさそうです。笑