硬水生活あれこれ

日本と欧米での生活環境は、気候や文化などあらゆる面で異なりますが、中でも悩みを抱えがちなのが、水の違い

水におけるカルシウムとマグネシウムのミネラル含有量の数値は硬度という言葉で表しますが、WHO(世界保健機関)の基準では、硬度120mg/lを境にミネラル含有量が多い水を硬水、少ない水を軟水と呼びます。

日本の水道水は軟水。

市販のエビアン(硬度低め)やコントレックス(硬度高め)なんかが硬水のお水です。

エビアンやコントレックスが硬水なのは、採水場所の環境によるもの。

欧州や北米のほとんどは、水道水が硬水の地域です。

この硬水。軟水の環境下で形成された日本人には、なかなか厄介。

たとえば、煮物を作ったりなどの日本食を作るには、脂肪やタンパク質が溶けやすい軟水が適しているといいます。

また、硬水を使って日本の分量や浸し時間どおりでお米を炊くと、パサパサに仕上がります。

硬水でお茶を淹れると、茶葉に含まれるタンニンという成分とミネラルが結合して茶渋が出やすくなります。

ちなみに、紅茶の国・イングランドでは、それを逆手に利用してかミルクを足して、コクのあるホワイトティー(ミルクティー)として飲むのが主流。

また、ほとんどの茶葉が硬水に適したブレンドがされているそうです。

何より大変なのが、シャワー!

シャンプーやボディーソープ、石けんの成分にミネラルが反応して皮膚や髪の表面に薄く硬い膜ができ、洗い流したあとの髪がきしみやすかったり、肌がつっぱったり、トリートメントや基礎化粧品などのケア用品の浸透が悪かったりします。

特に冬は空気の乾燥もすごいので、結果、髪も肌も乾燥しやすいです。

食器洗いをした手は、一瞬でガサガサです…。

とはいえ、硬水も悪いことばっかりじゃありません。

硬水に多く含まれるミネラル成分の中で、マグネシウムやカリウムには便の排出を促したり浮腫み(むくみ)を解消させる効果があるそうで、デトックス効果がすごいんです。

軟水に慣れている日本人は、欧米旅行に行くとお腹を下しやすいそうなんですが。

私は全然大丈夫でしたし、お腹を下してしまった人も慣れてくるそうです。

硬水は癖が強くて飲みにくいなんて方もいらっしゃるそうですが。

ぬぺーっとした感じがするので、私は日本の軟水を飲むほうが苦手です。

節約のため、お白湯ばっかり飲んでいることもあり。

イギリスにいた3か月でも、だいぶ身体がスッキリしたし。

体重計がないのでわからないですが、今回のトロント滞在でも見ためは徐々に痩せて来ている気はします。

日本出国前は、ジャンキーな食事で太ることを心配されがちですが。

日本にいる時のほうが、外食はもちろんコンビニごはんすら美味しいせいで食生活はあまりよくなかったので。

硬水環境でも工夫して自炊すれば、飲み水のデトックス効果もあって、より健康的な食生活を送れると思います。

※あくまで個人の意見ですが、 イギリスもトロントも外食はイマイチです…何より高いので…。

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