TTC×Pan Am Games

※TTCについて、2015年時の情報に2018年末の情報(PRESTOなど)を追記しました。

TTC(トロント・トランジット・コミッション)とは、地下鉄、バス、ストリートカーからなるトロント市内の公共交通機関のこと。

【地下鉄Museum駅のホーム】

DWA(Designated Waiting Areas)とは、防犯カメラが確実に映すエリアで、公衆電話が配置されていたり、明るめの照明になっていたりする。
Museum駅はその名のとおり、ロイヤルオンタリオミュージアムの最寄り駅なので、エジプト遺跡のようなモニュメントが飾られている。
トロントの治安はわりといいのでDWA以外も安全だが、夜間に女性が1人で待つ場合などでも安心できるエリア。

TTCのメインである地下鉄は、南北に走るイエローラインと東西に走るグリーンラインを主とします。

グリーンライン以南・イエローライン内の範囲が市の中心部、ダウンタウンと呼ばれるエリア。

トロントの街は京都や札幌みたいな碁盤の目のようになっていて、地下鉄の走っていない筋や大通りを補うように、バスやストリートカーが走っています。

ストリートカーとは、路面電車のこと。

トロントは、カナダで唯一路面電車がある街。

たまに、観光用の復刻版車両も見かけます。可愛い。

また、終電(終ストリートカー・終バス)以降は、大きめの通りは、ナイトバスという深夜バスがオールナイト運行されています。

駅に時刻表はなく、あと何分で次の電車が来るかが表示されます。

バスやストリートカーも、時刻表がある停留所もたまにありますが、あってないようなものです。笑

ただ近年は、Rocket Manなどのアプリで、バスやストリートカーがあとどれくらいで来るか調べられるようになりました。

rocketとは、TTC車両の愛称のようなもの。

TTCのサイトも、最短ルートの検索機能などがあって便利です。

TTC公式サイト

TTCは片道一律3ドル。何に乗っても、どこまで乗っても3ドル(2015年時点)。

TTCには切符がないので、切符のかわりに、token(トークン)というメダルを改札や、バス・ストリートカーの運転手さんのところにあるボックスに入れて乗車します。

トークン自販機、もしくは駅員さんのいる改札で購入。

トークンは、7枚以上でまとめ買いすると、1枚あたりのお値段が安くなってお得です。

【硬貨との比較:下にあるのがトークン】

硬貨と紛らわしいですが、繰り返し使えるのでエコだなあ…と思ったり。

下車する場合は、何もなしで改札を抜けられます。

バスとストリートカーの運転手席に限らず、改札の駅員さんがいるところにもボックスがあり、そこへ現金を直接入れて乗車することも可。

ただしおつりは出ません。

トークンで地下鉄に乗車する場合、改札を通ってすぐのところにある赤いトランスファー発行機でトランスファーを入手します。

バスやストリートカーのときは、運転手さんが縦長でペラペラした紙のトランスファーを渡してくれます。

言わないとくれない運転手さんもいるので、忘れずにもらいましょう。

改札を出ずに地下鉄からバスやストリートカーに乗り換えられる駅もありますが、改札を出ないと乗り換えられない場合に、駅員さんや運転手さんに提示する乗り継ぎチケットです。

乗り継ぎは1回まで有効。

時間が経ちすぎていたり、最寄りからの乗り継ぎでないと許可してくれません。

私は遭遇したことはありませんが、無賃乗車をふせぐためのインスペクターに提示を求められることも稀にあるそうなので、トークンや現金で乗車する場合は、運賃を支払ったことの証明としてトランスファーは貰っておくようにしたほうが吉です。

トークンや現金のほかに、メトロパスという1か月もしくは1週間の定期パスもあります。

こちらはマンスリーパス。

月によってデザインがチェンジ。

改札にスライドもしくは駅員さんや運転手さんに提示して乗車します。

ちなみに、週に5往復程度以上する場合でないと元は取れないので、ちょっと割高にも感じたり…。

留学エージェントなどで、少し割安で買えたりします。

〜※2018年末情報追記※〜

2015年時、導入が始まるか始まったか程度だったチャージ式交通ICカードPRESTO(プレスト)。

2018年末には、TTC圏内ではトークンよりメトロパスよりメジャーな存在になっていました。

それもそのはず。

2018年いっぱいでメトロパスとトークンの販売を終了、トークンの使用は2019年中旬をもって終了、と決まっていたんですね。

確かにトークン自販機が撤去された駅が多かったな…。なんだか寂しい…。

このPRESTOでも、メトロパスのように月単位でのパス利用も可能(プレストカード公式サイトでアカウント作成が必要)。

さらに、12 Month Passという年間パス契約も登場(プレストカード公式サイトでアカウント作成、オンラインでパス購入が必要)。

PRESTOはオンラインでも購入できますが、郵送に日数がかかるうえ自分でアクティベートの手続きを行わないといけないので、最寄駅の自販機で買うのがベター。

自販機で買えば、アクティベート済みなのですぐ使えます。

この自販機でカードを購入、チャージ、チャージ残高照会ができます。

支払いは、現金かクレジットカードorデビットカード。

キャッシュもキャッシュレスも、どっちもいけるのは助かる。

カードを紐付けしたアカウント作成ができていれば、月単位パスも自販機で購入登録可能。

改札は、トークンを入れるタイプはほとんど見なくなっていました。

トークンで乗車する時は、駅員さんがいる改札で現金とトークンを入れる集金箱に入れましょう。

上の写真の、左の改札はカードをスライドさせるメトロパス用、右の改札はタップで通るPRESTO用。

メトロパス用の改札も、これを書いてる現時点(2019年3月)には、もう撤去されてしまっているんでしょうね…。

TTCの料金は一律なので、改札から出る時はタップしなくてOK(というかタップするところがない)。

近づくと自動で開いてくれます。

ストリートカーやバスでは、乗車時にドア付近にある機械でタップをお忘れなく。

PRESTOはチャージ額が足りていれば、トロントと近郊都市を結ぶGO Transit(GOトレイン・GOバス)や空港特急のUP Expressも乗れちゃうので便利です。

PRESTO公式サイト(英語)

さて、メトロパス。

2015年7月は、Pan Am Gamesとのコラボデザインでした。

Pan Am Gamesとは、パン・アメリカン・ゲームズのことで、panには「全」や「総」のような意味があり、4年に1度行われる南北アメリカ大陸版のオリンピックのような大会です。

障がい者競技会のParapan Am Gamesも翌月に開催されます。

日本選手にとってのアジア大会のような位置づけでしょうか。

その開催地が2015年はトロントなので、市をあげて盛り上げようという取り組み。

2か月ほど前から、市庁舎の前には開幕カウントダウンボードがありました。

とはいえ、水泳や陸上など多くの競技は世界選手権が同時期に開催されるので、主要選手はそちらに出場してしまい、いまいち盛り上がりに欠けている様子…。笑

【今大会キャラクター・PACHIくんの飾られた旧市庁前バス停】

とはいえ、多数の道案内ボランティアさんがいたり。

気温が30度を超える日は、TTCが駅にウォーターサーバーを用意してくれていたり。

【紙コップが円錐状】

カナダで観光、となるとあまりイメージのないトロントですが、Pan Am Gamesのおかげで、観光客に優しい街づくりが至るところで見かけられます。

Toronto 2015 Pan Am & Parapan Am Games公式サイト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA