イギリスの通貨はpound…
カナダのお金
※こちらは、2015年4月時点の情報です。
カナダの通貨はCanadian dollar(カナダドル)。
カナダ国内では単純にdollar(ダラー)です。
2ドル以上は複数形でdollarsになります。
通貨記号は、アメリカドルと同じで“$”。
稀にアメリカドルが使えるお店もあり、その場合は、アメリカドル=USD/カナダドル=CADと併記されています。
お札は$100、$50、$20、$10、$5の5種類。
硬貨は$2、$1、25¢、10¢、5¢の5種類。
¢とはcent(セント)のこと。
セントも100¢=$1なので、やはり$1.99表記がほとんど。
その場合は、「1 dollar 99」もしくは「one 99」と、省略して言います。
アメリカでもイギリスと同じく、1¢コインは1pennyと呼ばれるそうですが。
そうです、カナダには1¢コインがないんです。
でも、17¢なんて端数を請求されたりします。
カード社会(銀行のデビットカード利用が多い)ですし、カード支払いだとそのまま支払えるので問題ありませんが、現金払いのとき、おつりはどうなるの?と思いますよね。
なんと、1〜4¢はニ捨三入されるんです。
つまり、1¢〜2¢=0¢、3¢〜7¢=5¢、8¢〜12¢=10¢(以下同)というわけ。
正直、ややこしくて慣れないです。
ニ捨三入済の額で請求してくれたらいいのに…と毎回思います。笑
ややこしいといえば、紙幣やコインのデザイン。
新旧入り乱れですし、何より25¢コイン!
オリンピックなどの記念コインでも、カナダの人は惜し気も無く支払いに使うので、レジで働いている側だと最初のうちは混乱します。
また、稀に間違えてアメリカのコインで支払ってくる人もいるので要注意。
アメリカの25¢コインはサイズが微妙に異なるのですが、忙しいときなどは正直気づけません。
もっとも、レート的にはアメリカ¢コインのほうが高価なのですが。
※2015年4月末現在:1カナダドル≒100円/1アメリカドル≒120円
コインそれぞれに愛称があり。
$2=toonie(トゥーニー)、$1=loonie(ルーニー)、25¢=quarter(クオーター/4分の1の意)、10¢=dime(ダイム)、5¢=nickel(ニッケル)と呼ばれます。
toonieとloonieはカナダ限定(アメリカのコイン流通は25¢以下のみが主流)ですが、¢コインについてはアメリカと共通の愛称のよう。
また、dollarsのかわりに”bucks”という単位を聞くこともあります。
そう、日本でもおなじみのスターバックスの”バックス”です。
$100を100 bucksと言ったりします。
dollarsよりbucksの方が言いやすいため、よく使われるスラングです。
2015年5月現在、消費税は、国に支払うGST(Goods & Sales Tax)という連邦税5%と州に支払うPST(Provincial Services Tax)を合算して請求されます。
GSTには、野菜・肉・卵・牛乳など加工前の食料品や缶の食糧品、住居家賃、処方箋薬など、免税措置のとられているのもがあります。
PSTのパーセンテージは物品や州によって異なり、0%の州もあれば、こちらも食糧品や生活必需品、医療や教育などの日常生活に関わるサービスや家賃などは免税される州が多いようです。
つまり、消費税0%のものもあるということですね。
私の滞在しているオンタリオ州を含む、いくつかの州ではGSTとPSTを一体化して徴収するHST(Harmonized Sales Tax)という総合売上税を導入しており、オンタリオ州の消費税は一律HST13%です。
とはいえ、他の州と同じく食料品などGSTも州税にあたる 8%も非課税となるもの、4ドル以下の書籍や新聞(雑誌除く)、オムツや生理用品等、州税にあたる8%が免除されるものなど細かくは分けられています。
ちなみに、食料自給率が100パーセントを超えてるだけあって、お野菜や果物などは1コあたりの値段は安いです。
ただし、1パックあたりの量が1人暮らしには多かったり、小さいサイズのバターと倍のサイズのバターの値段が同じだったりということもあったりして、よく悩みます…。
Best Before(賞味期限)との戦いの日々です…。笑
チップは、レストランもタクシーも10〜15%が基本。
ファストフード店やコーヒーショップなど、食事を席まで運んでもらわない方式の飲食店の場合は基本的に必要ないです。
オンタリオ州のレストランの場合は消費税額が13%なので、請求レシートをチェックして、消費税額と同額以上の額を支払っておけば問題ないです。
きちんとしたサービスには、カナディアンは20%近く支払うのが普通なよう。
オンタリオ州の最低賃金(時給)は現在11ドル、レストランのサーバーなどで9.55ドルです。
ただし、チップを換算して最低賃金以下で雇っている雇用主がいたり(違法です)、アメリカの最低賃金は7ドル程度ですがアメリカ政府はチップも賃金の一部と見なすので、サーバーの賃金は3ドル未満なんてこともザラなよう。
そんなわけで北米(特にアメリカ)では、チップはサーバーにとって貴重な給料の一部なためシビアに請求されます。
つまり北米でのチップは気持ちというより、商品代金とは別に、サービスに対して直接対価を支払うようなもの。
私自身、一度お客様に「このチップは君が全額を受け取るんだね?」と確認されたことがあります。
少しでもオーナーがチャージするなら払わない、僕は君のサービスに対して払うんだ、と。
そう言っていただいた時、チップがどういうものなのか少しわかった気がしました。